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2021.4.15 04:40

【沢田康文の欧州リポート】英国フィリップ殿下死去…競馬場で黙祷

 エリザベス女王の夫であるエディンバラ公フィリップ殿下が9日、99歳で死去した。王室との関わりが深い英国の競馬界も深い悲しみに包まれ、グランドナショナルが開催された先週は競馬場で黙祷(もくとう)が行われた。

 エリザベス女王とともに、毎年6月の英ダービーとロイヤルアスコット開催にはそれぞれエプソム競馬場、アスコット競馬場に来場し、スタンドからレースを観戦。競馬好きの女王陛下に対し、殿下は馬を扱うスポーツではポロ競技と馬車競技に個人的な関心が高かったことで知られる。前者では英国内での競技の発展に努め、選手としても第一線で活躍。馬車競技では世界選手権への出場を果たしている。

 また、グレイハウンド競走(ドッグレース)にも情熱を注ぎ、1968年6月22日には最高峰のイングリッシュグレイハウンドダービーで所有犬カミラフラッシュが優勝。レースが行われたロンドンのホワイトシティスタジアムには4万人の観衆が詰めかけたという記録がある。

 英国では1910年にエドワード7世が死去した際、ロイヤルアスコットで全ての観衆が喪に服し、黒のドレスコードが敷かれた。この開催は『ブラックアスコット』として今でも語り草になっている。今年の英国競馬はしめやかに開催されることになりそうだ。(在仏競馬記者)