桜花賞を制し白毛馬初のクラシック制覇を果たしたソダシ【拡大】
4月11日の阪神11Rで行われた第81回桜花賞(GI、3歳オープン、牝馬、芝・外1600メートル、18頭立て、1着賞金=1億500万円)は、吉田隼人騎手騎乗の2番人気ソダシ(栗東・須貝尚介厩舎)が好位追走から直線抜け出しV。阪神JFの雪辱を期したサトノレイナスや、史上初の母子制覇を狙ったアカイトリノムスメら粒ぞろいのメンバーが集結した牝馬クラシックの開幕戦を制し、桜冠奪取。白毛馬初のJRA・GI制覇に次ぐクラシック制覇達成で、さらに歴史を塗り替えた。タイムは1分31秒1(良)のコースレコード。
クビ差の2着にはサトノレイナス(1番人気)、さらに半馬身遅れた3着にファインルージュ(8番人気)が入った。
ソダシは昨年12月13日の阪神JF以来、中118日での出走で、2019年のグランアレグリアの中111日を上回る桜花賞史上最長間隔優勝記録を更新。昨年のデアリングタクトに続く史上8頭目となる無敗で桜花賞を制覇した。また、騎乗した吉田隼人騎手は2015年以来、6年ぶり5回目の桜花賞参戦で、クラシック競走初制覇となった。
◆吉田隼人騎手(1着 ソダシ)「最高に気持ちいいです。ゲート裏で回っている雰囲気も前走よりよかったし、厩舎スタッフのおかげでいい形で臨めました。直線では手応えは十分でしたし、周りを確認する余裕もありました。これだけの高速馬場で分が悪いと思いましたが、本当に馬の力に助けられました。周りから『話題だけで本当に強いのか』という感じでみられていたので、何とか見返してやろうという気持ちでした。本当に実力をつけてくれて、思っているより成長してくれると思います。今のところおりこうさんに競馬ができているし、ここを勝ってくれたので先は無限大にあると思います」
桜花賞を勝ったソダシは、父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は金子真人ホールディングス(株)。通算成績は5戦5勝。重賞は20年札幌2歳S(GIII)、アルテミスS(GIII)、阪神JF(GI)に次いで4勝目。桜花賞は管理する須貝尚介調教師、騎乗した吉田隼人騎手ともに初勝利。