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2021.4.11 04:45

菜七子、先輩の意地見せた!JRA史上初の女性騎手ワンツー

新潟で連勝を決めた藤田菜七子騎手。後輩女性騎手の目の前で先輩の威厳を見せつけた(撮影・菅原和彦)

新潟で連勝を決めた藤田菜七子騎手。後輩女性騎手の目の前で先輩の威厳を見せつけた(撮影・菅原和彦)【拡大】

 JRAに所属する女性騎手3人が10日、新潟競馬で初のそろい踏みを果たした。先輩の意地を見せたのが藤田菜七子騎手(23)=美・根本=で、6R、7Rを連勝。7Rではルーキーの永島まなみ騎手(18)=栗・高橋康=が2着に入り、JRA史上初めて女性騎手によるワンツーフィニッシュとなった。もう一人のルーキー古川奈穂騎手(20)=栗・矢作=は3着が最高だった。

 これが先輩ジョッキーの貫禄だ! 女性3騎手の競演が実現した10日の新潟で、ひときわ輝く手綱さばきを見せたのは、後輩女性騎手と初対決となった百戦錬磨の“菜七子センパイ”だった。

 6Rのピクシーカットは直線で大外に持ち出すとナタのような切れ味で勢いよく伸びて快勝。2月6日の小倉7R(オシリスブレイン)以来となる今年JRA4勝目をマークすると、続く7Rではオパールシャルムで好スタートを決めてハナを奪うとマイペースの逃げを展開。直線でもうひと伸びする完璧なエスコートで連勝し、存在感を見せつけた。

 菜七子は「きょう(まなみ、奈穂と)一緒のレースに乗れたことがすごく新鮮な感じでした。2人と少しだけ話もしましたが、このことがこれから当たり前になってくるし、競馬学校生を含めて(女性騎手の存在が)珍しいことではなくなると思います」と心境を吐露した。

 7Rでは勝った菜七子を追いかけて内からしぶとく脚を伸ばした、まなみのランランウイングが2着。女性騎手によるワンツーフィニッシュはJRA史上初の快挙だ。「憧れの先輩と乗れたのはうれしかったですね。でも、2着で悔しかったので、今度は勝てるように頑張ります」とまなみは決意を新たにする。

 この日は奈穂も含めた3人の対決も実現。女性騎手の1~3着独占というシーンが見られる日も遠くはないだろう。女性騎手の活躍が当たり前となる未来を見据えながら、菜七子が後輩の手本となって進化し続ける。(片岡良典)

★奈穂5週連続Vへ…奈穂は8鞍に騎乗して8Rヤマニンスプレモの3着が最高。「思い通りに乗れないレースが多かったので、きょう(10日)の反省を生かして乗りたいと思います」と気を引き締めた。11日も新潟で5鞍に騎乗し、5週連続の勝利に挑む。勝てば、JRAデビューの新人騎手の初勝利からの記録としては、1996年の福永騎手を抜いて単独2位に浮上。1位は小崎騎手が2014年に記録した6週連続。

★23年ぶり実現…3R、4R、9Rでは1998年9月13日の中山2Rの田村真来、牧原由貴子、板倉真由子騎手以来となる女性騎手3人の同時騎乗も実現した。3騎手“競演”での勝利はなく、3Rは奈穂4着、菜七子14着、まなみ15着。4Rは奈穂9着、菜七子11着、まなみ12着。9Rが奈穂9着、まなみ11着、菜七子12着で、全て奈穂が最先着を果たした。