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2021.3.4 05:00

【弥生賞ディープインパクト記念】今年のクラシック主役!キッド圧巻の2馬身半先着

ダノンザキッド(左)は栗東CWコースで前を行く僚馬をあっさりと突き放し、2馬身半先着した(撮影・安部光翁)

ダノンザキッド(左)は栗東CWコースで前を行く僚馬をあっさりと突き放し、2馬身半先着した(撮影・安部光翁)【拡大】

 今週からクラシックのトライアルがスタート。日曜中山の皐月賞トライアル・弥生賞ディープインパクト記念に向けて、3戦無敗の昨年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッド(栗東・安田隆行厩舎、牡3歳)が3日、栗東CWコースで年長馬に2馬身半先着した。前走のGI・ホープフルSと比べても体調は上向きで、調教評価は最高の『S』。無傷で前哨戦を制し、クラシックへ駒を進める。

 王者の風格を漂わせ、栗東CWコースでスパッと切れた。前日の降雨で湿った重馬場も苦にせず、ダノンザキッドがパワフルな最終リハを披露。世話役を務める上野助手が、納得の表情を浮かべた。

 「後ろから行って、確認する程度。先週にジョッキー(川田騎手)が乗って追い切っているぶん、きょう(水曜に)乗った助手も『反応が良くなっている』と言っていました」

 午前7時の馬場開門から2時間40分が経過し、追い切りも終盤にさしかかった午前9時40分ごろ、昨年の最優秀2歳牡馬が姿を現した。気温10度超えだった前日から一転、気温2度とグッと冷え込んだCWコースで、僚馬エスト(3勝クラス)を2、3馬身ほど追走。リズミカルなフットワークで4コーナーで内に進路を取り、ゴール前で仕掛けられると、ムチが入る僚馬をみるみる突き放す。全身をダイナミックに使い、ラスト1ハロンは11秒7(6ハロン84秒3)。2馬身半先着という圧巻の動きで、調教評価は最高の『S』だ。

 前走のGI・ホープフルSは1番人気に応え、2着オーソクレースに1馬身1/4差をつけて3戦3勝でGI制覇。JRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。それ以来となる今年初戦。先に見据える皐月賞の前哨戦ではあるが、「毛づや、張りなんかは今回の方が全然いいです。ホープフル(S)のときは冬毛(秋から冬にかけて長くなる毛のこと)でモコモコしていましたからね」と同助手が語るように、体調面は絶好とみてよさそうだ。

 新馬戦を3馬身差、東スポ杯2歳SとホープフルSはともに1馬身1/4差Vと全て完勝で3連勝。デビュー前から期待は大きく、「2歳で入ってきたときから『いいものを持っているな』と思っていましたよ。古馬のような、しっかりとした歩きをしていました」と上野助手は大器ぶりを証言。「(馬体は緩いなりにも)良くなっていますよ」と成長も感じ取っている。

 昨年は、2019年の最優秀2歳牡馬コントレイルが年明け初戦の皐月賞も無敗で制し、のちに史上3頭目の無敗のクラシック3冠を達成した。安田隆調教師は「昨年の2歳牡馬のチャンピオンなので、それに見合うだけの競馬をしてほしいです」と意気込んでいる。仕上げに抜かりなし。2歳王者の誇りを胸に、今年のスター候補が土つかずのままクラシックへ乗り込む。(山口大輝)

 ★トライアル…所定の着順を得た馬に、指定する3歳GIへの優先出走権が付与されるレース。皐月賞トライアルは弥生賞ディープインパクト記念に加え、20日の若葉S、21日のスプリングSがトライアル。皐月賞と同じ中山芝2000メートルで行われる弥生賞は、昔から“1冠目”に向けた王道ローテとされている。

 桜花賞は今週土曜に行われるチューリップ賞に加え、来週のフィリーズレビューとアネモネSがトライアルとなっている。

 ★同じ無敗の最優秀2歳牡馬…一昨年の最優秀2歳牡馬コントレイルは、3戦3勝でGI・ホープフルSを制した直後に、皐月賞直行のローテーションを選択した。明け3歳初戦の皐月賞では、いつものスタートの良さが見られず中団後方からの競馬に。それでも3~4コーナーから先団に迫り、4コーナーで大外を回って先頭に立つと、無敗のGI・朝日杯FS勝ち馬サリオスとの競り合いを半馬身差で制し、1冠目を奪取した。前走からの「中112日」は、前年のサートゥルナーリア(中106日)を上回る、皐月賞史上最長レース間隔勝利の記録となった。

★弥生賞ディープインパクト記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載