【チューリップ賞】メイケイエール全快!師も満足の馬なり11秒9

2021.3.4 04:54

 桜花賞トライアル・チューリップ賞の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。栗東では阪神JF4着以来となるメイケイエールがCWコースで追い切られ、ラスト1ハロン11秒9の鋭い伸びを披露。前走と同じ阪神マイルで巻き返しを狙う。エリザベスタワーは栗東坂路でラスト1ハロン12秒5(4ハロン56秒3)と抜群の切れ味で、最高の調教評価『S』となった。

 重賞2勝馬の貫禄だ。メイケイエールが、栗東CWコースでラスト1ハロン11秒9(4ハロン55秒1)を馬なりでマーク。2週連続で騎乗した富田騎手(レースは武豊騎手)が笑顔で切り出した。

 「中間の過程は順調にきています。動きに関しては悪くなかったですが、自分の“我”が出てしまいましたね」

 馬場に入る前に嫌気を見せ、鞍上が懸命に促すシーンも。ようやくコースに入ると、前半は頭を上げるなど行きたがるそぶりを見せた。3頭併せの予定が、先に前を行く形となったため単走追いに。懸命になだめて直線手前から落ち着きを取り戻すと、スピード感たっぷりに駆け抜けた。

 見守った武英調教師は「馬場入りをごねましたが、元々は落ち着いている馬。我の強いところはありますが動きは素晴らしかった」と前向きに評価。2月27日には坂路で4ハロン50秒6(ラスト1ハロン12秒9)の自己ベストをマークと、仕上がりに隙はない。

 この日も見せたように、課題は折り合い面だ。小倉2歳S、ファンタジーSと重賞を連勝したが、掛かり癖を露呈。陣営は前に馬を置いて調教するなど工夫を凝らしてきた。制御力の高いクロス鼻革を装着した阪神JFは、掛かりながらも直線で一旦先頭に立ち、4着。「ある程度おさまりは利いている」と、指揮官は一定の手応えをつかんだ。富田騎手が「背も高くなって、馬も良くなっている。スイッチの入り方、(スピードの)ギアの上がり方が速い」というだけに、しっかり後半に脚を残したいところだ。

 「目標は桜花賞だし、課題は折り合いのみ。あとは心配していない。ジョッキー(武豊騎手)もレジェンドだし、能力は世代ナンバーワンだと思っている」と、武英調教師は35年連続のJRA重賞制覇を目指す名手に託す構え。阪神JF1~3着馬不在のトライアルでは、負けられない。(長田良三)

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