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2021.3.2 05:00

菜七子に続け!5年ぶり女性ジョッキー奈穂&まなみ、今週末デビュー!

競馬サークルとは無縁の家庭で育った古川奈騎手。努力を重ねてジョッキー免許を獲得した

競馬サークルとは無縁の家庭で育った古川奈騎手。努力を重ねてジョッキー免許を獲得した【拡大】

 3月を迎え、今週から東西で新人騎手8人がデビューする。注目は藤田菜七子騎手(23)=美・根本=以来、5年ぶりとなる新人女性騎手2人の誕生。古川奈穂(20)=栗・矢作=、永島まなみ(18)=栗・高橋康=の両騎手は、憧れの先輩を励みに、胸を高鳴らせている。

 中央競馬に、新たな風が吹く。JRA通算128勝(1日現在)を挙げる藤田菜七子騎手に続く、ヒロイン誕生の予感だ。5年ぶりの新人女性ジョッキーとなる永島、古川奈騎手が、週末にデビューを迎える。

 永島騎手は、父が兵庫公営の永島太郎調教師(47)。園田競馬の元騎手でもある父の背中を追いかけ、夢の世界に飛び込んだ。ようやく迎えた晴れ舞台に「少し不安はありますが、それ以上に楽しみと、『頑張ろう』という気持ちが強いです。一番(の目標)は初勝利です。それから一つ一つ勝ち星を積み重ねていきたいです。30勝、新人賞を取れるように頑張ります」と力を込める。

 古川奈騎手も「楽しみが大きいです。レースは一人のミスが他の人にも迷惑をかけてしまうので、周りに迷惑をかけない騎乗を心掛けたい」と目を輝かせる。競馬サークルとは無縁の家庭で育ったが、2012年にゴールドシップが勝った有馬記念をテレビで見て、競馬ファンに。ほぼ乗馬未経験で競馬学校を受験し、腕を磨いた。これからは矢作厩舎所属で荒波に繰り出す。

 両ジョッキーにとって藤田騎手は偉大な先輩だ。2018年8月にJRA通算35勝目を挙げ、増沢(旧姓牧原)由貴子元騎手を抜いて女性騎手の最多勝記録を更新。人気と実力を兼ね備えた活躍を見せている。

 「何度かお話しさせていただき、(騎乗に対する)アドバイスもいただいています。正々堂々と騎乗されていますし、尊敬する騎手の1人です」と永島騎手。古川奈騎手も「実習で美浦の根本厩舎に行ったときに質問したら、いろいろ教えていただきましたし、いつも『頑張って』と声をかけていただいています」と憧れを口にする。

 待っているのは厳しい勝負の世界。永島騎手は「同期の女性騎手ですし、相当に心強い存在。ただし、レースで一緒に騎乗するわけですからライバルですし、負けたくない存在でもあります」と火花を散らす。互いに良きライバルとして、切磋琢磨(せっさたくま)していくことだろう。

 永島騎手は小倉、古川奈騎手は阪神でデビューする予定。直接対決は来週以降に持ち越しとなりそうだが、若き女性騎手3人が新たな歴史を作っていく。

 ★4キロ減で騎乗…2019年3月から女性騎手は、平場において斤量面で優遇されている。新人騎手は男性が3キロ減(▲)なのに対して、女性は4キロ減(★)。また見習いを卒業しても永続的に2キロ減(◇)で騎乗することができる。永島騎手は「減量の恩恵を生かして、積極的な競馬をしたいです」と語った。

 ★菜七子もエール…サウジアラビア遠征から先月22日に帰国し、2週間の自主隔離期間中の藤田菜七子騎手(23)=美・根本=も、女性騎手の後輩2人のデビューを心待ちにしている。「すごくうれしい気持ち。自分もまだまだな立場ですけど、負けないように頑張って、教えられるようなことは教えていきたい。デビューの時はもちろん楽しみの方が大きかったけど、不安もあったので、そういう意味でも支えられる存在になれれば」とエールを送る。実戦に復帰するのは13日(土)の予定で、後輩たちとの初対決はそれ以降となる。

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