短距離路線での今年の活躍が期待できるレシステンシア【拡大】
22日早朝の栗東トレセンは、春の到来間近を思わせる雰囲気。寒さが和らぎ、すがすがしい空気に包まれていた。
阪急杯出走組を中心に取材。個人的に最大のターゲットと考えていたのが、レシステンシアだ。一昨年の2歳女王で、昨年の桜花賞2着馬。阪神コースの実績には事欠かない。1400メートルは久しぶりになるが、2戦して負けなし。話を聞かせてもらう必要性を大いに感じる存在だ。早速、世話役の金濱厩務員のもとへ足を運んだ。
「前回よりも状態はいいと思う。ここは結果を出さないといけないよね。54キロで戦えるんだし」
担当が力が入るのも、うなずける。昨秋は復帰が遅れ、NHKマイルC(2着)から直行する形になった前走のマイルチャンピオンシップ(8着)当時よりも、中間は調整過程がスムーズ。現段階で馬体も500キロ(前走500キロ、2走前476キロ)を優に超えているという。普段の様子に落ち着きが増してきているというから、頼もしい限りだ。
「まずは無事に競走してくれること。そのなかで、引退までに何勝かしてくれればいうことないよね」と金濱厩務員。
次走は未定ながらも、ヴィクトリアマイル(5月16日、東京、GI、芝1600メートル)が春の最大目標に掲げられている。坂路で軽々と4ハロン49、50秒台をマークできる馬は、めったにお目にかかれない。牝馬であれば、なおさら。短距離路線での今年の活躍が期待できる女王候補の一頭。復帰初戦から注目したい。