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2021.2.18 16:31

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(146)~府中で決めたい3勝目・アストロブレイク

21日東京12R・大島特別(4歳上2勝クラス、ダート1400メートル)に出走するアストロブレイク。相沢師も好勝負必至と見ている

21日東京12R・大島特別(4歳上2勝クラス、ダート1400メートル)に出走するアストロブレイク。相沢師も好勝負必至と見ている【拡大】

 先週のクイーンCに挑戦したスライリーは不完全燃焼で無念の10着。人気こそありませんでしたが、内心はかなり期待していたんです。最内枠に当たった時点で嫌な予感がしたので、(石川)裕紀人にはある程度のポジションにつけていくように指示していました。しかし、せっかくスタートをうまく出たのに位置取りを下げてしまい、直線では前が壁になって落馬寸前の不利を受けてしまいました。一番やってはいけないレースで、応援してくださったファンの方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。一旦放牧に出してから今後について検討したいと思います。

 全力を出し切って敗戦なら納得もいきますが、あの内容では現在の実力も距離適性も測れません。また、サラブレッドはとても賢い生き物。レースで一度怖い思いをすると、トラウマのように引きずってしまうこともあるので心配です。裕紀人ももうデビュー8年目の中堅どころ。クラシックへと夢がつながったかもしれない大事な一戦だっただけに、もっと大事に乗ってほしかったですね。しかも、以前も同じような失敗をしているのにまた繰り返してしまいました。その辺りが一流ジョッキーとの差なのだと思います。3月になれば弟弟子の(横山)琉人もデビューします。先輩として立派な背中を見せてほしいものです。

 今週は21日東京12R・大島特別(4歳上2勝クラス、ダート1400メートル)のアストロブレイクが楽しみ。前走はチークピーシズ着用と東京替わりが奏功してクビ差2着と好走してくれました。前2走は中山ダート1200メートルで逃げてパッタリ止まってしまいましたが、広い府中で伸び伸びと走らせた方がいいようです。中1週でも元気いっぱいですし、1400メートルにも好走実績があります。スムーズに前につけられれば、引き続き勝ち負け必至だと思いますよ。GI後の最終レースもお見逃しなく!

相沢 郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。