横山英二TM【拡大】
少し遅くなりましたが、皆さま、あけましておめでとうございます。大変な世の中ですが、競馬が続く限りは自分の仕事を全うするのみ。今年もどうぞお付き合いください。
さて、冬競馬はいい感じで荒れております。とりわけ穴の宝庫といえるのが3歳未勝利のダート戦でして、中山では1200メートル戦と1800メートル戦が開催日に必ず組み込まれています。今回はその狙い方について少しお話ししたいと思います。
端的に言うと、個人的に今は初ダート馬(初めてダートに出走する馬)しか狙っていません。前走が同条件で好走しているとまず人気は確実で、馬券的にもおいしくない。費用対効果が大きく、狙い続けて得をするのは間違いなく初ダート馬です。昨年の12月から始まった冬の中山開催の未勝利・ダート戦を振り返ってみましょう。
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【2020年12月5日から2021年1月11日までのダート未勝利戦・全31レースから抜粋】
《12月6日》
1R 1着ハコダテブショウ 480キロ1人気 (3)→(1)
2R 2着アウトストラーダ 496キロ1人気 (3)→(2)
《12月12日》
1R 2着ナンノコレシキ牝 456キロ4人気 (10)→(2)
4R 1着テンウォークライ 466キロ1人気 (2)→(1)
2着ダノンブレット 510キロ2人気 (12)→(2)
《12月13日》
2R 1着セイハロートゥユー494キロ4人気 (11)→(1)
《12月19日》
2R 2着フミチャン牝 470キロ4人気 (5)→(2)
《12月20日》
2R 2着エンシェントアイル550キロ6人気 (9)→(2)
《12月26日》
1R 1着スイートクラウン牝472キロ5人気 (5)→(1)
4R 1着ラフストリーム 532キロ4人気 (7)→(1)
《12月27日》
2R 1着オンザライン 454キロ5人気 (7)→(1)
《1月5日》
2R 1着ロングラン 488キロ6人気 (10)→(1)
《1月9日》
1R 1着メインターゲット牝504キロ2人気 (5)→(1)
《1月10日》
2R 1着フローズンカクテル牝446キロ2人気(10)→(1)
2着エアーレジーナ 牝466キロ7人気(13)→(2)
全31レースのうち13レース(15頭)で連対を果たしており、馬券の肝となっていることが分かります。ちなみに僕はこの15頭のうち9頭を競馬エイト紙面上で本命◎にしており、馬券でもずいぶんおいしい思いをさせてもらいました。ただ1レースに5~6頭出走しているケースも多々あり、やみくもに狙ってはダメ。ポイントがいくつかあります。
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(1)牡馬なら500キロ前後の大型馬、牝馬なら440キロ以上
(2)調教で動いている(調教注目馬の3頭に入っていればベター)
(3)母もしくは兄姉にダート実績がある
上に挙げたポイントでふるいにかければ、要らない初ダート馬を選別でき、軸候補は簡単に決まるはず。冬の中山のダートは非常に重くて時計がかかり、ダート適性があっても小兵にはかなり厳しい状況といえます。また、ダートでガラリと変わる馬は中間にダートで追い切りをかけ、動いているケースがほとんど。そして、母、兄姉がダート馬だった-は予想の基本中の基本です。今週末は前走の着順に惑わされず、ぜひ初ダート馬を積極的に狙ってみてください。