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2020.10.15 15:51

【リレーコラム】関西競馬エイト~一人ひとりの心がけを大事にby高橋賢

有観客での開催となり、ファンへのメッセージが表示されたターフビジョン =京都競馬場(撮影・岩川晋也)

有観客での開催となり、ファンへのメッセージが表示されたターフビジョン =京都競馬場(撮影・岩川晋也)【拡大】

 GoToトラベルキャンペーンをはじめとするWithコロナの流れが少しずつ世の中に浸透したこともあり、徐々に競技場に観客が戻り始めた各スポーツ。私も画面越しに好きな野球やプロレスを目にする機会が多いが、ファンの間でも声を出さずに拍手、手拍子でエールを送る方式が徹底されており、禁止行為を行う人はほぼ見られない。ここに日本人の民度の高さが垣間見え、一国民としても非常に誇らしく思う。

 限定的ではあるが、JRAの競馬場でも先週から観客を入れ始め、日常への第一歩を踏み出した。今開催を最後に大改修に入る京都競馬場に関しては、本来なら競馬場への惜別の思いからも入場人員増が見込める状況であったが、ネット申し込みによる少数の入場券販売にとどめたこともあって、京都競馬場は一日目が616人、二日目が656人。パドックを観るために、私も何度かファンのいるエリアに行く機会があったが、さすがにまだ人の気配は薄く、本来のにぎわいには程遠かった。ただ、それは単に人の少なさだけでなく、ソーシャルディスタンスを保ちながら静かに馬を見守っているファンの姿勢によるものでもあったと思う。これなら、もう少し入場人員を増やしてもいいのでは…というのが私の率直な感想だ。

 それにしても、スポーツ観戦時の声援や感嘆の声すら満足に表に出せない世の中になってしまうとは、正直、想像もしていなかった。私はまだその機会が与えられている立場かもしれないが、閑散としていて血が通っていない感じのする競馬場はいまだに慣れない。まだ当分の間はコロナとの戦いが続き、日常を取り戻すにはもう少し時間がかかると思われるが、現場で多くのファンの皆さんと感動を共有できる日が一日でも早く実現するよう、一人ひとりの心がけを大事にしていくしかない。今週もファンの皆さんの心の声を感じながら、牝馬3冠がかかる秋華賞ウイークの仕事に取り組みたいと思います。

高橋賢司(たかはし・けんじ) 関西エイト時計班 

いろいろ

穴時々本命

人気薄の単勝

プロフィル

1971年生まれ、岩手県出身。関西テレビ「競馬BEAT」解説者、ラジオ大阪「ドラマティック競馬」解説者。馬券は多レース参加型でボヤキも多いが、馬、ジョッキーへのリスペクトは忘れないのがポリシー。

予想スタイル

レース結果の本質を正しく理解し、生で見た感覚も忘れないために、レースの詳細を記録。それを予想に生かしている。基本は攻めの予想だが、レースによって打法、振り幅は変える。

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