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2020.10.12 14:49

【リレーコラム】東京サンスポ~今年の模擬レースは例年以上の注目度アップby片岡良典

模擬レースに臨んだ(左から)藤田菜七子騎手、永島まなみさん、古川奈穂さん

模擬レースに臨んだ(左から)藤田菜七子騎手、永島まなみさん、古川奈穂さん【拡大】

 JRA競馬学校騎手課程37期生の模擬レースが9月24日に始まり、第2回は10月8日に藤田菜七子騎手を迎えて行われた。例年なら学校がある千葉県白井市の市民を校内に招いてレースが行われるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響が考慮され、関係者と生徒の保護者、報道関係者が見守る中で実施された。

 今期には永島まなみさん、古川奈穂さんと女子生徒が2人いるので、例年以上に注目度がアップ。1鞍目は生徒9人によるダート1000メートル戦で永島さんが勝利を飾った。(1)番枠からロスなく立ち回り、記者の目からもうまく乗っていたように見えた。「1回目の模擬レースの内容を踏まえて、前後左右の距離感をしっかり確かめながら乗るようにアドバイスしました。上手に乗っていたと思いますよ」と話すのは初回から競馬学校に足を運んでレースぶりを注視していた師匠の高橋康之調教師だ。初めてのまな弟子でもあり、全力でのバックアップを惜しまない。

 2鞍目は藤田騎手も参加したダート1700メートル戦で、勝ったのは水沼元輝君。研修中に美浦トレセンで何度も調教騎乗する姿を見ているが、今回の模擬レースで確実に上達したように感じた。師匠の加藤和宏調教師は「少し消極的になっている部分があったので、もっと積極的に乗るように言ってみた。よかったと思いますよ」と合格点を与えていた。

 今回は藤田騎手のほかにも石川騎手、野中騎手、坂井騎手と先輩ジョッキーが駆けつけて、レース後にパトロールビデオを検証しながら生徒にアドバイスをしたという。自分たちが在学中に経験したことや、ジョッキー目線での乗り方や進路の取り方、とっさの判断などを教えていたのだろう。そして、彼らが「自分たちが模擬レースを経験したときよりも上手に乗れている」と口をそろえて話したことに記者は正直驚かされた。本人たちの頑張りも当然あるのだが、生徒を支える学校関係者や所属厩舎の調教師をはじめ、スタッフも騎手としてデビューさせるために尽力してくれていることだろう。

 第3回模擬レースは今月23日に東京競馬場で行われる。1周1400メートルと小回りの競馬学校のダートコースから、今度は広い競馬場に替わる。過去の模擬レースでも“4コーナーからゴールまでがすごく遠かった”という話は毎年聞く。まずはは騎手試験に合格しなければならないが、来年3月のデビューまではあと5カ月もない。今のうちにたくさんの経験を積んで、やり残したことや後悔がないように残りの模擬レースに臨んでもらいたい。

 例年以上に報道関係者が押し寄せてやりづらい部分もあると思うが、1着でゴールして勝利を味わえるのはジョッキーだけの特権なのだから…。頑張ってほしい。

片岡良典(かたおか・よしのり) 東京サンスポ記者 

取材・直感

本命時々大穴

単複・馬連

プロフィル

1968年生まれ、京都出身。3年間の牧場勤務を経て、94年3月から関東競馬エイトの想定班でデビューし、2001年5月から東京サンスポに移籍。現在は若手に「働け~」と檄(げき)を飛ばしながら自身も老体にムチ打つ? 目標は水戸万助先輩のように70歳まで現役記者!

予想スタイル

子供の頃から根っからの競馬オタク。これが案外武器になる。コテコテの関西弁で昭和の匂いを漂わせながら「どうなん? ええの? 勝負になるの?」とせっせと独自のスタイルで取材を重ねる浪漫人情派。勝ってほしい馬に◎が本音。馬券は単勝、複勝が基本であとは馬連を少々。

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