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2020.10.8 05:00

【京都大賞典】ファン入場京都で!キセキ、復活見ておくれやす

坂路で先着しGI馬の貫禄を示したキセキ。ファンの前で復活を飾る準備は整った。

坂路で先着しGI馬の貫禄を示したキセキ。ファンの前で復活を飾る準備は整った。【拡大】

 今週10日から京都、東京、新潟競馬場で、事前の指定席券購入者に限定して入場が再開される。指定席はJRAホームページ上でのネット予約による抽選販売。ソーシャルディスタンス確保のため、一日あたりの発売席数は京都が778席(本来の総席数4252席)、東京が1047席(同5245席)、新潟が621席(1481席)と大幅に削減される。

 秋の京都開幕を飾る京都大賞典の追い切りが7日、滋賀・栗東トレセンで行われた。宝塚記念2着以来のキセキ(栗東・角居勝彦厩舎、牡6歳)は、坂路の併せ馬で4ハロン52秒8をマーク。熱のこもった最終デモで力強く先着した。今週からJRAの競馬場でファンの入場が再開。2017年菊花賞馬が、改修前の淀で復活Vをアピールする。

 残り1ハロン。栗東坂路を駆け上がるGIウイナーに、2発、3発とムチが飛ぶ。その熱意に応えるように、宝塚記念2着のキセキが併せ馬で力強く1馬身半先着。3年ぶりVへ-。復活へのノロシをあげた。

 「長い間(レース間隔が)あいているので。前に目標を置いて、気持ちを乗せる意味でしっかり併せてやりました」

 角居調教師が納得の表情で切り出した。前走時はデビュー以来初めて、最終追いを坂路(単走)で行い2着と好走。休み明けの今回は、併せ馬の形で気合も注入した。僚馬アールジオール(2勝クラス)を前に見ながら進め、スムーズにギアを上げると、4ハロン52秒8-12秒7でフィニッシュ。雄大なフットワークも迫力十分だ。

 2017年の菊花賞馬。それ以降、勝ち星から遠ざかっているが、前走の宝塚記念はスタートで出遅れながらも3着馬を5馬身引き離し、改めて地力を示した。菊花賞は差し切ったが、一昨年のジャパンCでは最強牝馬アーモンドアイの2着に逃げ粘ったように、自在な脚質も健在だ。

 今回は、浜中騎手と新コンビ。9月30日に初コンタクトを取り、10月2日の金曜には課題のゲート練習も行った。「特に問題なかったし、きれいにスタートを切っていました」と指揮官。秋の始動戦に向けて、できる限りの対策を施してきた。

 コロナ禍でJRAでは2月29日から無観客開催が続いてきたが、今週から制限付きとはいえ、ファンの入場が再開される。京都競馬場は来月から改修工事に入るため、淀開催も残り1カ月。7カ月ぶりの観衆を前に、菊花賞を制した京都外回りコースで復活に懸ける。

 「(京都は)GIを取っていますからね。改修工事も入って、しばらく(京都競馬場には)ファンも入れないし、いい競馬ができたら」とトレーナーは力を込める。今週末は台風の影響により雨予報にも、菊花賞は不良馬場で快勝しており、「苦にはしないと思います。本番に向けてしっかりした走りができれば」と締めくくった。

 復活Vで、秋の大舞台へ-。GIホースの誇りを胸に、思い出の地で最高のパフォーマンスを見せつける。(斉藤弘樹)

★…京都競馬場は、2025年の開設100周年に向けてリニューアル。今開催の11月1日を最後に、2年5カ月間休止することが決まっている。ゴール付近にあるメインスタンド、グランドスワンが改築され、円形のパドックは、楕円(だえん)形に変わる。ただ、コースレイアウトに変更はなく、3、4コーナーの下り坂も、そのままの予定だ。

 菊花賞馬は京都大賞典で好成績を残している。グレード制を導入した1984年以降で延べ16頭が出走して8勝、2着4回で、勝率50%、連対率75%を誇る。菊花賞に比べて距離は600メートル短いが、3~4コーナーに坂のある同じ京都外回りコースで、データからも強い関係性がある。

★京都大賞典の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載