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2020.8.21 04:59

【馬人クローズアップ】木幡育也騎手

着実に成長を遂げている木幡育騎手(右)。小桧山調教師(左)が管理するトーラスジェミニで重賞初制覇に挑む

着実に成長を遂げている木幡育騎手(右)。小桧山調教師(左)が管理するトーラスジェミニで重賞初制覇に挑む【拡大】

 今週の『馬人』は、トーラスジェミニで札幌記念に参戦する木幡育也騎手(21)=美・藤沢和=を取り上げる。デビュー4年目の夏を迎えた若手ジョッキーに、現在の心境、重賞初制覇に懸ける意気込みなどを聞いた。

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 伸び盛りの人馬が夏を熱く盛り上げる。デビュー4年目の木幡育也騎手が、トーラスジェミニとのコンビで札幌記念に参戦する。

 「いまの目標ですか? 重賞を勝ちたいです」と目を輝かせる若手ジョッキー。デビューした年から6勝、15勝、15勝だったJRAの年間勝ち星は、今年すでに17勝(20日現在)に達している。「レースで周りの馬が見られるようになってきて、同時に他のジョッキーの動きも見えるようになってきました」。経験を重ね、精神的な余裕が出てきたことが、好結果につながっている。

 トーラスジェミニとは、初めてコンビを組んで勝った2018年の2歳未勝利戦を含め【4・0・1・4】。相性の良さを小桧山調教師に見込まれ、4月のダービー卿CT以降は主戦を務めている。不良馬場のエプソムCでは、最低18番人気の低評価を覆し、大外枠から思い切りのいい逃げで3着。「その日は、レースが進むにつれて馬場が乾いてきていたので、他の馬は外へ行くだろうと思ったし、自分は内を回ってこようと思っていました」と、冷静な分析と大胆な騎乗で激走をサポートした。

 続く巴賞を逃げ切り、前走の函館記念は小差の4着に入った。「函館記念は後ろの馬もついてきて、少しハイペースになってしまいました。でも最後も頑張っていたし、距離はこなせないことはないと思います」と、手応えは感じている。

 「今回はさらにメンバーが強くなりますが、自分のリズムで行けたら、やれないことはない。他の馬がどこから仕掛けてくるかですね」

 元騎手の父・初広さんの背中を追って飛び込んだジョッキーの世界。初也騎手、巧也騎手の兄2人と、互いのレースを見て切磋琢磨(せっさたくま)する日々を過ごし、それが成長につながっている。「僕たち兄弟は仲がいいんです」と、さわやかな笑顔を見せる育也騎手。トーラスジェミニとともに札幌のGIIで波乱を呼び起こそうとしている。(柴田章利)

■木幡育也(こわた・いくや) 1998(平成10)年9月21日生まれ、21歳。茨城県出身。2017年3月4日に美浦・藤沢和雄厩舎所属でデビュー。同年4月15日の福島7R(オージーアイドル)でJRA初勝利。父は木幡初広元騎手(現調教助手)。長兄・初也騎手、次兄・巧也騎手と現役唯一の3兄弟ジョッキー。20日現在、JRA通算1428戦53勝。

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