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2020.7.17 04:58

【馬人クローズアップ】富田暁騎手

ペプチドバンブーで重賞初制覇を狙う富田騎手

ペプチドバンブーで重賞初制覇を狙う富田騎手【拡大】

 今週の「馬人」は、中京記念でペプチドバンブーと重賞初制覇に挑む富田暁騎手(23)=栗・木原=を取り上げる。オーストラリアへの武者修行を経験に飛躍を誓う4年目の若武者が、「第二の師匠」と尊敬する武英智(ひでのり)調教師(39)=栗=と臨む舞台への思いを語った。

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 夏の阪神最終週で、存在感をアピールする。8カ月に渡るオーストラリアへの武者修行から今年4月に帰国した富田騎手が、中京記念にペプチドバンブーで参戦。一昨年9月の未勝利戦(1着)以来、3度目のコンビで、人馬ともに重賞初制覇に挑む。

 「雨馬場もダートもこなしているので、荒れた芝は味方になりそう。ハンデ戦でどこまでやれるかですが、何とかいい騎乗で結果を出したい」

 先週の日曜阪神8R(ターキッシュパレス)で帰国後、初勝利。勝てない日々に苦しんだが、遠征先での厳しい生活を思い出しながら忍耐強く努力を続け、今年98戦目で待望の勝利を飾った。

 「帰ってきてから結果を出せず、どこかで焦りは出ていました。1つ勝って気持ちも楽になって、周りが見られるようになると思います」

 デビューした2017年は17勝。2年目は29勝と着実に成長を遂げていたが、さらなる高みを求めて昨年8月にオーストラリアへ。「馬乗りが未経験で競馬学校に入ったので、経験値で埋めるしかないと思いました」。現地では約半年、日本でも活躍するダミアン・レーン騎手(26)と生活をともにした。「同世代で活躍している姿は刺激になります。教えてもらったことも多いし、勝ってダミアンに報告したい」と活躍を誓う。

 新型コロナウイルスの影響で、予定より早い帰国となったが、「絶対、向こうに行ってマイナスになったことはありません」。言葉の壁など苦労も多かったが、貴重な経験は大きな財産となる。

 所属する木原厩舎の調教助手を務めていた武英調教師からは、多くを学んだ。尊敬する“第二の師匠”と臨む重賞舞台への思いも特別だ。

 「馬乗りの基礎など、ヒデさんから教わりました。怒られてばかりでしたが、育ててくれました。ヒデさんのところの馬で勝ちたい思いは強いです」

 果てない向上心を持つ4年目の若武者。飛躍へ、静かに闘志を燃やす。(斉藤弘樹)

■富田暁(とみた・あかつき) 1996(平成8)年12月11日生まれ、23歳。茨城県出身。2017年3月4日に栗東・木原厩舎所属でデビュー。同年4月22日の京都4R(ユキノタイガ)でJRA初勝利。16日現在、JRA通算1368戦55勝。

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