【馬人クローズアップ】羽月友彦調教師

2020.6.19 05:00

 今週の「馬人」は、ユニコーンSにサンライズホープを送り出す羽月友彦調教師(49)=栗東=を取り上げる。JRA通算200勝にあと3勝に迫るトレーナーは、開業時からお世話になる松岡隆雄オーナーの素質馬で重賞奪取を狙っている。

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 自然と胸が高なる。サンライズホープをユニコーンSに送り出す羽月調教師。520キロ以上の馬格に恵まれた同馬は、かつて自身が管理してダートで3勝を挙げた母オーパスクイーンの血を引く厩舎ゆかりの期待馬だ。

 「母も馬格が立派で、その点は母譲りですね。追い切りも反応がよく、十分に動けていました」

 同馬もその母も、オーナーは松岡隆雄氏。2007年の開業時から、40頭以上預かってきた。「石坂正厩舎で助手をしていた縁で、開業当初から預けていただいています。一番長いお付き合いがありますね」と感謝する。08年アンタレスS(ワンダースピード)、13年レパードS(インカンテーション)など重賞8勝を挙げているトレーナーだが、松岡氏の馬での重賞挑戦は今回が初。それだけに、恩返しの気持ちも強いだろう。

 馬との出会いは偶然だった。進学した山口大学で、半ば強引に勧誘された馬術部に所属。それまで馬と触れ合ったことはなかったが、意欲的に競技生活を続けた。進路を決める際、一般企業への就職も内定していたが、大学で競馬学校の案内を見て一念発起。“馬人”となった。

 今年で開業14年目。JRA通算197勝で、節目の200勝にあと3勝に迫った。「少し時間がかかり過ぎましたね」と語るが、毎年コンスタントに勝ち星を重ねてきた。100勝達成時は、勝ち馬の馬名と勝利日が刺繍されたポロシャツを作り、関係者へプレゼントするなど、感謝の気持ちを忘れない。

 抽選を突破して東上するサンライズホープは、前走(1勝クラス)で2番手から抜け出し快勝。新馬戦では、鳳雛S(L)を制したミヤジコクオウに競り勝っており、素質を秘めているのは間違いない。

 「能力は感じています。これからの馬ですが、いいレースを期待したい。どれだけやれるか楽しみですね」

 今週、計7頭を送り出すトレーナーは、JRA重賞8勝がすべてダート戦。サンライズホープで区切りの記録を達成するかもしれない。(渡部陽之助)

★ユニコーンSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載

■羽月 友彦(はつき・ともひこ)1970(昭和45)年7月29日生まれ、49歳。鹿児島県出身。95年栗東・小林稔厩舎で厩務員。98年から石坂正厩舎での調教助手を経て2006年に調教師免許を取得し、07年3月に開業。18日現在、JRA通算3041戦197勝で、うち重賞は8勝。

 

 ●土曜阪神の出走馬●
1Rブライティアフジ  C
2Rミンミンセレーナ  C
5Rサイモンルピナス  B
9Rサンライズローリエ B

 ●日曜東京の出走馬●
9Rサルサレイア    A
11Rサンライズホープ B

 ●日曜函館の出走馬●
12Rヘイセイラスト  B
(A=単争い、B=連候補、C=微妙、評価は担当記者)

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