中央競馬:ニュース中央競馬

2020.6.12 05:00

【マーメイドS】ナルハヤ速ッ!菜七子と重賞V狙う

反応よく急勾配を駆け上がったナルハヤ。格上挑戦でも侮れない存在だ

反応よく急勾配を駆け上がったナルハヤ。格上挑戦でも侮れない存在だ【拡大】

 マーメイドSの追い切りが11日、栗東トレセンで行われた。3勝クラスのナルハヤが、坂路で鋭い伸び脚を披露。ラスト1ハロン12秒2(4ハロン55秒4)をマークし、調教評価は「A」だ。鞍上は好相性の藤田菜七子騎手、オーナーは俳優の陣内孝則氏と話題性も十分。意欲の格上挑戦で重賞奪取を狙う。

 ◇

 ラストの伸び脚が、充実ぶりを物語る。3勝クラスから格上挑戦のナルハヤが、坂路で抜群の反応。梅田調教師が納得の表情で切り出した。

 「テンにじっくりいって、しまいだけのつもりだった。予定通りの追い切りができたよ。動きはよかったし、騎乗した助手も『すごくよかったです』と言っていた」

 徐々にペースを上げて、鞍上が軽く仕掛けると瞬時にギアチェンジ。ラスト1ハロン12秒2とシャープに伸びた。4ハロンは55秒4と控えめでも、4日の1週前追い切りで同51秒3-12秒2と負荷をかけられており、態勢は整っている。「順調にレースを使ってきているし、すでに仕上がっているからこれで大丈夫」とうなずいた。

 前走のパールSは逃げて2着。今年は5戦2勝、2着1回、3着1回と堅実で、その要因のひとつが菜七子だ。これまでコンビを組んだ10戦中7戦で3着以内と好成績を残している。「手が合っているだけじゃなくて、(菜七子自身が)センスが良くなっている。ポジション取りに迷いがないし、瞬時に判断ができているね」と指揮官は評価する。

 手綱を託された菜七子も「ずっと乗せてもらっている馬で重賞に挑戦できるのはうれしいです。相手は強くなりますが、軽ハンデを生かして頑張りたい」と昨年12月のカペラS(コパノキッキング)以来となるJRA重賞2勝目に意欲を燃やす。阪神への参戦は2017年3月19日以来で、これまで8戦し2着が最高着順。「久しぶりの阪神なので、もう一度勉強して臨みたい」と力を込めた。

 また、同馬のオーナーは俳優の陣内孝則氏。2008年天皇賞・春勝ち馬アドマイヤジュピタの母ジェイズジュエリーを所有していたこともある。JRA重賞挑戦は1996年京都4歳特別(マイアミプリンス10着)以来24年ぶりで、初制覇がかかっている。

 「オーナーには以前お会いしたときに『頑張ってください』と言っていただきました。同型もいますが、ゲートの速さが武器なので、それを生かして逃げにこだわっていきたいし、積極的な競馬をするつもりです」と菜七子。競馬界のプリンセスとともに、重賞タイトルを手に入れたい。(山口大輝)

★マーメイドSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載