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2020.5.28 05:09

【日本ダービー】コントレイル、もはや1強!満点追い

栗東坂路を力強く駆け上がるコントレイル。無敗2冠へ向けて万全の仕上がりをアピールした (撮影・岩川晋也)

栗東坂路を力強く駆け上がるコントレイル。無敗2冠へ向けて万全の仕上がりをアピールした (撮影・岩川晋也)【拡大】

 今年の3歳世代7262頭の頂点を決める日本ダービーに向けて27日、東西トレセンで追い切りが行われた。史上7頭目の無敗2冠を狙うコントレイル(栗東・矢作芳人厩舎、牡3歳)は、滋賀県・栗東トレセンの坂路で力強く4ハロン52秒6をマーク。「日本ダービー調教ズバッと!採点」でただ1頭、30点の満点評価となった。

 前日の雨で湿ったチップをものともしない、力強い脚さばきだ。無敗の皐月賞馬コントレイルが栗東坂路で4ハロン52秒6-12秒4を単走でマーク。矢作調教師が納得の表情で切り出した。

 「“52秒台で気を抜かせないように”という指示で、想定通り。真っすぐに駆け上がってきて非常に良かった」

 午前6時過ぎに登場すると、ホープフルSで見せた右にモタれる面もなく、一気に駆け上がった。

 『動き』は文句なし。1週前に福永騎手を背にCWコース6ハロン79秒9の好時計をマークし、この日は調教助手を背に馬なり。矢作師は「体が細くなったり、テンションが上がるので、テーマは『仕上げ過ぎないこと』。中間はとにかく順調でしたし、休み明けの前走より、確実に動ける状態」と、『調整過程』も『タイム』も筋書き通りだ。『日本ダービー調教ズバッと!採点』では、この日追い切られた出走予定馬でただ1頭、満点の30点となった。

 4カ月ぶりの実戦となった皐月賞を無敗で制した。先行して制したホープフルSから一転、後方から運んだが、4戦連続で上がり最速の末脚を発揮。最大のライバル、サリオスに半馬身差をつけた。

 「想定とは違う競馬になりましたが、強い内容だったと思う。一戦一戦、力がついてきて、新馬戦などの2歳の時よりも疲れはないですね」

 強みは、ホープフルS後の調整期間で走りのバランスが変わったこと。放牧先の鳥取県・大山ヒルズと連携して気性面の落ち着き、走りのフォーム修正に着手。ゆったり走らせる調整を課したことで無駄な力が抜け、きれいなストライドを描けるようになったのだ。「皐月賞前に福永騎手と一緒に牧場に行って、課題が修正されていることが分かった」とトレーナーは成長を実感する。

 東京では、東スポ杯2歳Sを2歳レコードでV。コース替わりは「プラスになってもマイナスになることはないですね」と歓迎するトレーナーは、初の2400メートルについても「本当に適性があるかといえばなんとも言えないが、ここに向けてやってきました。馬の力が素直に発揮される舞台」と力を込める。

 2012年に日本ダービーを制した管理馬ディープブリランテは3番人気だったが、今回は1番人気が確実。矢作調教師は「責任を受け止めたい。(無観客のため)コントレイルを生で見ていただけないのは残念ですが、精いっぱいの応援をしていただければうれしいですね」と締めた。

 05年の父ディープインパクト以来となる史上7頭目の無敗2冠馬へ。隙のない仕上げで、快挙へ続く一本道を駆け上がる。 (渡部陽之助)

 先週のオークスでデアリングタクトが優勝し、1957年のミスオンワード以来、史上2頭目となる無敗の2冠牝馬に輝いた。57年の牡馬クラシックは皐月賞をカズヨシ、ダービーをヒカルメイジが優勝しており、過去に牡牝同時に無敗の2冠馬が誕生した年はない。もしコントレイルが勝てば、中央競馬史上初となる。

■日本ダービー調教ズバッと!採点 追い切りの動きを最上級の「S」から「D」の5段階でランク付けする「調教評価」が進化。東西サンスポ記者が『動き』『調整過程』『タイム』各?点の?点満点で採点する。表の「前」は前走、「1」は1週前、「今」は今回の時計。

★ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載