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2020.5.15 04:58

【馬人クローズアップ】斎藤誠調教師

ハーツクライ産駒のシャドウディーヴァ。東京新聞杯2着の舞台で巻き返しを狙う

ハーツクライ産駒のシャドウディーヴァ。東京新聞杯2着の舞台で巻き返しを狙う【拡大】

 今週の「馬人」は斎藤誠調教師(49)=美浦=を取り上げる。2015年のヴィクトリアマイルは1番人気のヌーヴォレコルトで6着に敗れた。あれから5年、くしくも同じハーツクライ産駒のシャドウディーヴァで雪辱の舞台に挑む。

 桜花賞馬ハープスターを破った輝かしいオークス制覇、香港カップ(2着)でのエイシンヒカリとの熱闘、そして米GIIIレッドカーペットHCで飾った劇的な復活V…。斎藤誠調教師がヌーヴォレコルトと過ごした約4年は、実に濃密な日々だった。

 「楽しかったですね。いろんなところに連れていってもらって、いろんな経験をさせてもらいました。僕にとって一番の大きな財産。実はデビュー前はあまり期待されていなかったんです。改めて、馬について考えさせられました」

 15年ヴィクトリアマイルもその一ページだ。1番人気に推されながら6着に終わったが、指揮官にとっては底力を再認識させられた戦いだった。

 「結果的に適鞍ではなかったですね。距離が短かったし、1分31秒台の決着で先行できず、追走に手間取っていました。むしろ、よく頑張ったと思います。牝馬は難しいのですが、息長く大崩れせずに走ってくれました」

 あれから5年、同じハーツクライ産駒のシャドウディーヴァで再びひのき舞台に立つ。「まだきゃしゃで“ヌーヴォ姉さん”とは完成度が違いますが、そのぶん、まだ“余白”は残っていると思います。東京新聞杯でも好走(2着)しているように左回りの方が合うタイプ。状態もいいですし、ある程度前で運んでかみあえば」と一発を狙っている。

 昨年は長男・新が栗東所属で騎手デビューし、JRA賞最多勝利新人騎手に輝いた。「自分の馬のレースはしっかり見なければいけないし、子供のも見ないといけないし…。疲れますよ」と苦笑いするが、心地よい疲労でもあるだろう。調教師として、そしてひとりの父親として、競馬と真剣に向き合う日々が続く。 (漆山貴禎)

★ヴィクトリアマイルの出馬表はこちら

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