レシステンシアのスピード能力に自信を持つ松下調教師。桜花賞も、マイペースの先行策で突っ走る(撮影・安部光翁)【拡大】
クラシック開幕を告げる桜花賞が12日、阪神競馬場で行われる。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(JF)を制し、最優秀2歳牝馬に輝いたレシステンシアを管理する松下武士調教師(39)=栗東=に直撃インタビュー。史上10頭目となる2歳女王の“桜冠奪取”へ、並外れたスピードを生かしてぶっちぎる構えだ。4戦ぶりにコンビを組む武豊騎手(51)=栗東・フリー=も、歴代最多を更新する桜花賞6勝目へ燃えている。 (取材構成・宇恵英志)
--いよいよ大一番。10年ぶり10頭目となるJRA最優秀2歳牝馬の桜花賞制覇に挑む
「2走前に勝った阪神JFの時点で桜花賞レコードと同タイム(1分32秒7)で走っています。同じ競走条件で結果を残していますし、特に不安はありません。自分の競馬をするだけです」
--前哨戦のチューリップ賞は3着だった
「(道中のペースを抑えて)ためるレースをしましたが、鋭い反応はできませんでした。ただ、そういうことが分かったのは良かった。ステップレースらしいレースでしたし、悲観はしていません。走りながらパフォーマンスを上げるタイプと考えているので、何よりも本番前に競馬を使えたことが大きいですよ」
--デビュー前から高い評価をされていた
「(GI5勝の)父ダイワメジャー譲りのいい体をしていましたし、調教の動きも良かったですからね。2歳の頃と比べれば体が引き締まり、競走馬らしい形になっています。操縦性も良くなっています」
--長所は
「スタートが上手で、スピードがあるところですね。父、母(アルゼンチンGI勝ち馬)のスピードを十分に引き継いでいますね。自分でレースを作れる点は強みと考えています」
--2日の1週前追い切りでは、武豊騎手が騎乗して坂路で4ハロン56秒0、ラスト1ハロン13秒0。中間の様子はどうか
「馬場が悪かったのでタイムは遅いですが、いい動きでした。武豊騎手に“(前回騎乗した)新馬の頃よりも動きが良くなっているし、体を使えるようになっている”と言ってもらいました。1度レースを走って、状態は良くなっていますよ」