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2020.4.2 15:48

【大阪杯&ダービー卿CT】レースの注目点

今年初戦となったアメリカJCC・GIIを制し、再び大阪杯に駒を進めてきたブラストワンピース

今年初戦となったアメリカJCC・GIIを制し、再び大阪杯に駒を進めてきたブラストワンピース【拡大】

★昨年の大阪杯では1番人気6着 有馬記念以来のGI制覇狙うブラストワンピース

 ブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)は、昨年の大阪杯で1番人気に支持されたが、6着に敗れている。同馬は今年初戦となったアメリカJCC・GIIを制し、再び大阪杯に駒を進めてきたが、昨年のリべンジを果たすことができるかどうか。Vなら、2018年有馬記念以来のGI2勝目となる。

 なお、ブラストワンピースに騎乗の川田将雅騎手は、GIに昇格した2017年以降、大阪杯で2017年2着、2018年3着、2019年2着と3年連続で3着以内に入っている。

★久々の勝利目指す2頭のダービー馬マカヒキ&ワグネリアンが参戦

 2016年のダービー馬マカヒキ(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)、2018年のダービー馬ワグネリアン(牡5歳、栗東.友道康夫厩舎)は、今回が4度目の対決となる。2頭はともに金子真人ホールディングス(株)が所有するダービー馬で、昨年の大阪杯ではワグネリアンが3着、マカヒキが4着だったが、今回はどちらが先着するだろうか。マカヒキは、2016年のニエル賞・GII以降、ワグネリアンは2018年の神戸新聞杯・GII以降連敗が続いており、マカヒキは約3年半ぶり、ワグネリアンは約1年半ぶりの勝利がかかる。GI昇格以前の大阪杯では、トウカイテイオー、ネオユニヴァース、メイショウサムソン、オルフェーヴル、キズナといったダービー馬が勝利を挙げてきたが、マカヒキ、ワグネリアンは大阪杯で久々のGIタイトルを手にすることができるかどうか。

 なお、マカヒキ、ワグネリアンを管理する友道調教師は、2013年から7年連続でJRA・GI制覇を遂げており、今年も勝利を挙げれば、グレード制を導入した1984年以降では角居勝彦調教師(2004~2011年)と並びトップとなる8年連続JRA・GI制覇となる。

★金子真人HD(株)所有馬が3頭出走 大阪杯を勝てばJRA・GI完全制覇まであと「4」

 今年の大阪杯には、マカヒキ(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)、ワグネリアン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)のダービー馬2頭を筆頭に、ジナンボー(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)と計3頭の金子真人ホールディングス(株)所有馬が出走する。同馬主はJRA・GIで通算27勝を挙げているが(※馬主名「金子真人」氏含む)、大阪杯はGI昇格以前も含めて未勝利で、同レース初制覇を遂げることができるか注目だ。なお、大阪杯を勝てば、同馬主は現在実施されているJRA・GIの完全制覇まで残り4レース(高松宮記念、マイルCS、朝日杯FS、ホープフルS)となる。

 また、マカヒキ、ワグネリアン、ジナンボーの父ディープインパクト、マカヒキの母ウィキウィキ、ワグネリアンの母ミスアンコール、ジナンボーの母アパパネはすべて金子真人ホールディングス(株)の所有馬(※馬主名「金子真人」氏含む)。父、母、子すべてが同馬主の所有馬によるJRA・GI勝利はこれまでに9回を数えるが、大阪杯で10勝目を挙げることができるかどうか。

★牡牝混合戦では3戦3勝 京都記念を制したクロノジェネシス

 昨年の秋華賞馬クロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、前走の京都記念では2着カレンブーケドールに2馬身半差をつける快勝で今年初戦を白星で飾った。同馬は昨年の“牝馬三冠レース”では桜花賞3着、オークス3着、秋華賞1着と安定した成績を収めたが、牡馬のGI馬も出走する大阪杯で2つ目のGIタイトルを手にすることができるかどうか。Vなら、牝馬の大阪杯制覇はGI昇格以降では初めて、昇格以前を含めると2015年ラキシス以来、5年ぶり8頭目となる。なお、クロノジェネシスは牡牝混合戦で3戦3勝という成績を挙げている。

 また、クロノジェネシスに騎乗の北村友一騎手は、アルアインで制した昨年に続く大阪杯連覇がかかる。同騎手は、昨年の大阪杯で自身初のJRA・GI制覇を飾ると、その後、秋華賞と阪神JFも制し年問JRA・GI3勝、JRA重賞7勝を挙げる飛躍の一年となった。北村友一騎手は、4月2日現在、今年のJRA勝利数が6勝と昨年の同時期より勝利数が減っているが、大阪杯を制して、昨年の勢いを取り戻すことができるかどうか。

★父子二代の大阪杯制覇なるか オルフェーヴル産駒のラッキーライラック

 ラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)は、今年の大阪杯登録馬で唯一のGI2勝馬。同馬は2歳時に阪神JF・GIを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。3歳初戦のチューリップ賞・GII1着以降は勝利から遠ざかったが、昨年のエリザベス女王杯・GIで久々のGI制覇を遂げると、その後は香港ヴァーズ・GI2着、中山記念・GII2着と牡馬相手の重賞で好走を続けている。ラッキーライラックの父は2013年の大阪杯優勝馬オルフェーヴルだが、父子二代で大阪杯を制すことができるかどうか。なお、ラッキーライラックにはM.デムーロ騎手が騎乗する。

★中山記念でGI馬5頭を撃破 初のGI制覇を目指すダノンキングリー

 ダノンキングリー(牡4歳、美浦・萩原清厩舎)は、昨年の皐月賞3着、ダービー2着となったが、いずれも勝馬と同タイムで走破しており、クラシック制覇まであと一歩のところに迫った。同馬は、今年初戦となった中山記念・GIIでは、ラッキーライラック、ソウルスターリング、インディチャンプなど5頭のGI馬を破り、重賞3勝目をマークしている。グレード制を導入した1984年以降の大阪杯では、前年のダービーで2着となった4歳馬が7頭出走して1勝、2着3回、3着2回と好成績を挙げており、GI昇格後の2018年にはスワーヴリチャードが勝ち、GI初制覇を果たしている。さて、ダノンキングリーも大阪杯で初のGIタイトルを手にすることができるかどうか。Vなら、同馬の生産牧場・三嶋牧場はJRA・GI初制覇となる。

★GI昇格後3年連続連対の“金鯱賞組”サトノソルタス、ロードマイウェイが出走

 大阪杯がGIに昇格した2017年以降、前走で金鯱賞・GIIに出走した馬が3年連続で連対している。金鯱賞は2017年に大阪杯の前哨戦として3月に移設され、2018年はスワーヴリチャードが金鯱賞→大阪杯を連勝、昨年は金鯱賞5着のアルアインが大阪杯を制している。今年の大阪杯には、金鯱賞で2着に入ったサトノソルタス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)、10着の口ードマイウェイ(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が出走するが、今年も“金鯱賞組”は好成績を挙げることができるかどうか。

 ロードマイウェイには、GI昇格初年度の2017年大阪杯を制した武豊騎手が騎乗する。同騎手はGI昇格以前も含めると大阪杯で通算7勝を挙げているが、3年ぶりに同レースを制すことができるかどうか。

★GI昇格後初の大阪杯制覇なるか 関東勢はブラストワンピースなど4頭が出走

 GIに昇格した2017年以降の大阪杯では、3年連続で関西馬が上位を独占しており、関東馬の最高成績は2018年ミッキースワローの5着。今年の大阪杯には、GI馬のブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)を筆頭に、サトノソルタス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)、ジナンボー(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)、ダノンキングリー(牡4歳、美浦・萩原清厩舎)と計4頭の関東馬が登録しているが、GI昇格後初の大阪杯制覇を果たすことができるかどうか。なお、関東馬が大阪杯を勝てば、1999年サイレントハンター(大久保洋吉厩舎)以来、21年ぶりとなる。

 また、ジナンボーの母はGI5勝を挙げたアパパネで、母子GI制覇がかる。母のアパパネは阪神で2009年阪神JF、2010年桜花賞のGI2勝を挙げたが、産駒のジナンボーも阪神でGI制覇を遂げることができるかどうか。なお、同馬には藤岡佑介騎手が騎乗する。

★中・長距離重賞で他世代をリードする4歳馬・クロノジェネシスなど4頭が出走

 今年実施された中・長距離(芝1800m以上)の古馬重賞の結果を見ると、3月31日現在、4歳馬が12レース中5勝を挙げ、他の世代をリードしている。今年の大阪杯には、京都記念・GIIを制したクロノジェネシス(牝、栗東・斉藤崇史厩舎)、中山記念・GIIを制したダノンキングリー(牡、美浦・萩原清厩舎)など4頭の4歳馬が登録しているが、実力を示すことができるかどうか。

★小倉大賞典でJRA重賞初制覇 3度目のJRA・GI挑戦となる鮫島克駿騎手

 デビュー6年目の鮫島克駿騎手が、大阪杯でJRA・GI初制覇を目指す。2015年デビューの同騎手は、1年目から39勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を受賞。3月31日現在、JRA通算3028戦179勝という成績を挙げている。また、同騎手は2月23日の小倉大賞典・GIIIをカデナとのコンビで制し、2015年にデビューした騎手では初のJRA重賞制覇を果たした。鮫島騎手は、小倉大賞典に続きカデナ(牡6歳、栗東・中竹和也厩舎)とのコンビで大阪杯に参戦するが、重賞初制覇に続き、GI初制覇を成し遂げることができるかどうか。なお、鮫島騎手のJRA・GI挑戦は昨年の阪神JF(7着)以来、3度目。ちなみに、カデナは芝2000m重賞で2017年京都2歳S・GIII、2018年弥生賞・GIIの2勝を挙げている。

★昨年のダービー卿CTでは2着 マイル重賞で3勝を挙げるプリモシーン

 今年のダービー卿CT・GIIIには、牝馬は東京新聞杯・GIIIに続く重賞連勝を狙うプリモシーン(牝5歳、美浦・木村哲也厩舎)1頭だけだ。同馬の通算成績は14戦4勝で、4勝すべてを芝1600m戦で挙げており、フェアリーS・GIII、関屋記念・GIII、東京新聞杯と重賞3勝をマークしている。プリモシーンは昨年のダービー卿CTでは勝馬からクビ差の2着という惜敗だったが、前年の雪辱を果たし、4つ目の重賞タイトルを手にすることができるかどうか。同馬には前走に続きM.デムーロ騎手が騎乗する。

★初制覇目指す横山武史騎手 東風Sを制したストーミーシーに騎乗

 ダービー卿CT・GIIIでストーミーシー(牡7歳、美浦・斎藤誠厩舎)に騎乗する横山武史騎手には、重賞初制覇がかる。2017年デビューの同騎手は、ここまで順調に勝星を伸ばしており、デビュー1年目は13勝、2年目は35勝、3年目は54勝を挙げ、今年は15勝をマークしている(※3月31日現在)、また、横山武史騎手がコンビを組むストーミーシーは通算44戦5勝という成績で、前走は東風S(L)を制している。横山武史騎手はJRA重賞16回目の騎乗、ストーミーシーはJRA重賞17回目の出走となるが、人馬ともに初の重賞タイトルを手にすることができるかどうか。

 なお、ダービー卿CTには、横山武史騎手の父・横山典弘騎手も前年の3着馬マイスタイル(牡6歳、栗東・昆貢厩舎)とのコンビで参戦。「横山典弘=武史親子」のJRA重賞での対決は3月28日の日経賞(父・横山典弘騎手1着、子・横山武史騎手8着)以来2週連続通算3回目となるが、今回はどちらに軍配があがるだろうか。

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