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2020.1.16 16:39

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(90)~皐月賞に向けて賞金加算だ・ビターエンダー

京成杯に向けて調教するビターエンダー

京成杯に向けて調教するビターエンダー【拡大】

 この冬は全国で異常な高温が続いています。美浦は朝でも手袋が必要ないくらいで過ごしやすいのですが、喜んでばかりもいられません。特に北海道では深刻な事態になっています。札幌ではほとんど雪がなく、名物の雪まつりに向けて30キロ以上離れた町から大量の雪を輸送しているそうです。

 馬産地の日高地方も雪不足に悩まされています。「雪かきをしなくても馬が運動できるからいいじゃない」と思われるかもしれませんが、地面が露出したままだと凍結してしまい、馬が滑って転倒して大けがを負ったり蹄を痛めてしまううリスクが高まります。特に成長期にある明け1歳馬が腰や肩を骨折してしまうと、競走馬生命を棒に振ってしまう可能性も。知り合いの牧場主は「いつもの年より作業が大変」とぼやくことしきりです。やはり、日本は四季どおりに夏は暑く、冬は寒くあるのが理想的。早く寒波が到来してほしいものです。

 今週は19日の京成杯にビターエンダーがチャレンジします。初戦はゲートをうまく出られず3着に終わりましたが、2戦目は期待通りの内容で3馬身差の完勝を飾ってくれました。中間はソエが出ましたが、今は治まってすこぶる順調にきています。オルフェーヴル産駒でも落ち着きがありますし、競馬に行って自在性があるのもいいですね。右回りは初めてになりますが、調教の走りからすれば全く問題ないでしょう。今回と同じ舞台で行われる皐月賞にぜひとも送り出したいと思っている馬。ここで賞金を加算したいですね。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。