川田、新春の誓い!今年こそリーディング

2020.1.1 05:03

 昨年、キャリアハイの152勝を挙げた川田将雅騎手(34)=栗・フリー=が、新年の決意を語った。目指すは、リーディングジョッキーの称号。昨年リーディング2位の悔しさを糧に、デビュー17年目のシーズンに臨む。

 今年こそ、たどり着きたい場所がある。2020年。17年目のシーズンを迎える川田騎手の言葉に決意がにじむ。

 「リーディングは、デビューからずっと目指しているところですから。もっとうまくなって、より強い気持ちでトップを目指していきたい。やらないといけないと思っています」

 年を取るにつれて、1年が加速度的に早く感じるもの。「人から好かれる性格ではないし、反骨心で生きてきた」と自らを語る孤高のジョッキーも例外ではないが、昨年は「長くも感じた」という。それもそのはず。3月上旬にリーディング首位に立ち、7月には2位に18勝差をつける独走状態に。念願のタイトルを手中に収めるかと思われたが、ルメール騎手に10月末に並ばれると、最終的には12勝差をつけられ、13年以来2度目の2位に終わった。

 「残り3カ月くらいから、どうしても数字を意識するようになりました。今週は何個勝たないといけないから、この馬とこのレースで勝たないと、とか…。変化していく自分を知り、また一つ経験になりましたが、これだけ長い時間、自分が一番上にいながら、結果2位というのは情けなく思います」

 それでも、勝ち鞍(152勝)、重賞勝ち(15勝)、勝率(・260)、連対率(・434)、複勝率(・562)、総賞金33億5262万円はいずれもキャリアハイ。JRA賞・騎手部門のひとつである最高勝率騎手は、13、14年に続き自身3度目の受賞となった。

 「毎週、いい馬に乗せていただきましたから」と、いたって謙虚だが、12、17年にフランス、18年には8週間ほど英国に遠征するなど、厳しい環境に身を置いて腕に磨きをかけてきた。昨夏、騎手招待競走の英国・シャーガーCで世界選抜のキャプテンとしてチームを優勝へと導き、またWASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)の個人戦で初優勝を果たしたことも、単なる幸運や偶然ではないだろう。日本人のトップジョッキーとして、リーディング奪取は自身に課した責務でもある。

 「3年連続でルメール騎手が取っていますが、日本人騎手として、その場所を取り返したい。僕はまだ一度も取ったことはないですが、そこに挑めている状況はありがたいですし、もっと強くチャレンジしたいと思います」

 目指す頂は見えている。昨年の悔しさを糧に、使命と覚悟を持って邁進(まいしん)する。(鈴木康之)

★金杯3連勝狙う

 川田騎手は2016年ウインプリメーラ、19年パクスアメリカーナで京都金杯を制覇。同レース騎乗機会3連勝を狙う今年は、ソーグリッタリングに騎乗予定だ。昨年5月の都大路Sで勝利するなど、コンビを組んで2戦2勝と相性がいい。「重賞に手が届く馬。乗り難しいところがありますが、能力を発揮できればと思います」と期待を寄せている。

川田 将雅(かわだ・ゆうが)

 1985(昭和60)年10月15日生まれ、34歳。佐賀県出身。2004年3月に栗東・安田隆行厩舎からデビュー。13、14、19年にJRA賞最高勝率騎手、16年に特別模範騎手賞を受賞。同年にマカヒキで日本ダービーを制した。今年は152勝で全国リーディング2位。JRA通算1380勝、重賞はGI13勝を含む84勝(19年末現在)。金曜付の競馬面でコラム『Youthful Days』を連載中。

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