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2019.12.18 05:01

【田辺裕信 ゆる~い話】騎手候補生の模擬レース、経験し初めて分かる感覚

田辺裕信騎手

田辺裕信騎手【拡大】

 来春にデビューする騎手候補生による模擬レースが行われています。僕たちの頃は模擬レースは3回だったはずで、2回は競馬学校で、あとは中山競馬場でした。しかも、3年生の後半に集中する感じ。いま思うと少ないなぁと思います。

 自分自身の模擬レースを振り返ると、レースを経験して初めて分かることがあります。例えば“手応えがなくなる”という言葉も、レースをするまでは、その感覚が分かりませんでした。練習では、決められた時計通りに乗ることは経験するんですけど、馬がバテるまで走らせることはなかったため、“手応えがない”感覚を味わうことがなかったんです。

 あとは、スタートも馬によって出るスピードが違いますし、多頭数で一緒に出られない感覚は、実際のレースでしか味わえないものです。他にも、レースでしか分からない部分はとても多いのです。

 いまは現役の騎手が一緒に乗り、終わった後に「ここは良かった」「ここはこうした方が良い」などと話をしますので、いろいろイメージもしやすいと思います。一緒に乗った先輩から、感じたことを指摘されることで、より分かりやすい部分があるはずで、とても良いことだと思います。

 ここ数年で競馬学校はかなり変わりました。騎手としての実戦を考えると、模擬レースの数が増え、現役騎手と一緒に乗るのは本当によいことだと思います。僕も何度か参加しましたが、後輩にとっては生徒同士で乗るのとは違う緊張感があるはずです。

 今年一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。(JRA騎手)

 ※次回は1月16日掲載予定