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2019.12.12 05:02

【馬人クローズアップ】原田和真騎手

プリンスリターンにつきっきりで調教をつけてきた原田騎手。8年目で初のGIで、愛馬の能力を最大限引き出すつもりだ

プリンスリターンにつきっきりで調教をつけてきた原田騎手。8年目で初のGIで、愛馬の能力を最大限引き出すつもりだ【拡大】

 トレセン内のさまざまな人間に焦点を当てる「馬人(うまんちゅ)クローズアップ」。第11回は朝日杯FSでプリンスリターンに騎乗する原田和真騎手(25)=美・フリー。栗東に滞在し、付きっきりで調教をつけて絆を強めた相棒と、デビュー8年目で初のGI舞台に臨む。

 気温2度と冷え込んだ最終追い切り。プリンスリターンから下馬した原田騎手は、納得の表情で白い息を弾ませた。

 「気合が入っていて、これだけ動けましたからね。順調にきていて仕上がっていると思います」

 デビュー8年目につかんだビッグチャンス。普段は美浦が拠点ながら、前走のききょうS前にオーナーに直談判。栗東に滞在し、火曜から金曜だけでなく、レース騎乗がなければ土日も付きっきりで調教をつけてきた。

 「チャカつくところを見せても、どこを怒ってどこを許すのか。そこは一頭ずつ違いますからね。怒るのは簡単だけど、一番大事なのは走る意欲をつぶさないことです」

 全4戦で手綱を取り、今では手の内に入れている相棒も、デビュー前はヤンチャだった。函館競馬場に入厩した初日にまたがると、振り落とされた。だが根は真面目で、近くで他馬が暴れても動じない精神の持ち主でもあった。メンコを着ける案もあったが、意思疎通を図りながら、アメとムチを使い分けて育ててきた。周りの馬に興味がない面を考慮して、追い切りにもひと工夫。併せ馬では、常に先着させる形で競走馬としての闘争心を高めてきた。

 「もまれても大丈夫で、並ばれてからもうひと伸びできる良さにつながっています。誰よりも、この馬の力を出せる騎乗ができる自信はあります」

 騎手としてのキャリアが浅い分、どの陣営よりも“相棒”と濃密な時間を過ごしてきた。世界の名手が集う中でも、プリンスリターンとなら気後れはない。 (川端亮平)

★遅れも動き上々

 プリンスリターンはCWコースで一杯に追われて6ハロン81秒9-12秒7。併せたスキップ(3歳1勝クラス)にクビ差遅れたが、動き、時計ともに上々だ。

 加用調教師は「手応えも良く、いい感触で追い切りを消化できた。前走は強い勝ちっぷりだったし、このまま無事に行ければ」と期待している。

★朝日杯FSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載