【菊花賞】蛯名騎手激白!サーベルは「優等生」

2019.10.16 04:04

 今週末の20日に、3歳クラシック最終戦のGI・菊花賞(芝3000メートル)が京都競馬場で行われる。皐月賞馬サートゥルナーリア、日本ダービー馬ロジャーバローズが不在の一戦で、注目されるのが上がり馬のホウオウサーベル(美・奥村武、牡)。手綱を取るベテラン、蛯名正義騎手(50)=美・フリー=に戴冠の手応えを聞いた。(取材構成・柴田章利)

 --阿賀野川特別を圧勝したホウオウサーベルで菊花賞に挑む

 「前走は強い内容だったね。あんなに後ろを離している(5馬身差)とは思わなかった。勝たないと菊花賞には行けなかったから、勝てたのが重要だったね」

 --3走前からコンビを組んで2勝

 「春(3走前のフリージア賞7着)は、まだ何をしていいか分かっていない感じだった。精神的にも肉体的にもまだ幼かったから、春をあきらめて休養したんだけど、それがいい方に向いているね」

 --トライアルを使わずに大一番へ

 「今は(夏競馬の)主流が新潟だから“ない”ローテじゃない。前哨戦を挟まないのは賭けだったけど、使ってしまうと菊花賞で(余力が)なくなってしまう。体力を温存しておきたかった。調教は、やることができる範囲で(厩舎が)やってきてくれている」

 -京都の3000メートル戦

 「おっとりしている優等生タイプだから、距離はいいんじゃないかな。折り合いを心配することもないし」

 --騎乗した1週前追い切りはWコースで6ハロン81秒8-12秒2

 「1週前なので強めにやっておこうと。しまいはしっかりしていたし、いつも通り。久々の緩さはあるけど、この追い切りがレース当週に跳ね返って良くなると思う」

 --菊花賞は2001年にマンハッタンカフェで優勝。あの馬も春のクラシックは無縁だった

 「マンハッタンはダービーでも、という素質を感じていたけど、体が伴わなかった。サーベルはタイプが違うね。それにマンハッタンは札幌を使ってセントライト記念も4着だったから。もちろんサーベルの素質も感じているから、マンハッタンのようになってくれるのが理想だけどね」

 --蛯名騎手は天皇賞・春3勝など長距離戦に強いイメージがある

 「長距離戦は、考えて乗れるから楽しい。駆け引きがあるからね。コツというのはないけど、リズムよく走らせるのが一番だね。サーベルは折り合いに心配ないどころか、行かないぐらい。今は調教が進んでつきかけた種火を消さないように、それでいて燃え上がらせないように、という感じだね」

 --強敵がそろう

 「一線級の相手、重賞でしかもGIだし、未知の部分が多い。現3歳は強いからね。ただ、この馬も2戦のパフォーマンスは及第点。もう一段、ギアが上がってくれるといいなと思っている」

★菊花賞の特別登録馬はこちら 調教タイムも掲載

★気持ち入ってきた

 ホウオウサーベルは15日、坂路4ハロン68秒0のあと、Wコースで軽めのキャンター。動きは軽快で、奥村武調教師は「動きは変わりなくいいし、先週ビシッとやったことで、気持ちが入ってきた」と目を細めた。

蛯名 正義(えびな・まさよし

 1969(昭和44)年3月19日生まれ、50歳。北海道出身。87年デビューで同期は武豊騎手。JRA通算2530勝。重賞は129勝で、JRA・GIは2010年アパパネの牝馬3冠など26勝。菊花賞は01年マンハッタンカフェ、天皇賞・春は02年マンハッタンカフェ、13、14年フェノーメノで制し、関東所属ながら京都の長距離戦で好成績を収めている。162センチ、50キロ。血液型A。

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