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2019.9.26 16:25

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(75)~動き絶品! 菜七子で連勝だ~ビブショウ

28日の中山9R・カンナSに出走するビブショウは藤田菜七子騎手で連勝を狙う

28日の中山9R・カンナSに出走するビブショウは藤田菜七子騎手で連勝を狙う【拡大】

 9月になってJRA競馬学校騎手課程2年生の厩舎実習がスタートしました。先月のコラムで触れた通り、ウチの厩舎には横山義行元騎手の次男、琉人(りゅうと)が配属されています。横山夫妻の仲人を務めた縁もあり、それこそ生まれたときから知っている間柄です。今年1月に1週間だけ研修に来たときはどの馬に乗っても引っ掛かってしまい、この先どうなることかと心配しました。しかし、8カ月の間に学校でしっかり鍛えられてきたのか、だいぶ乗れるようになってきました。

 彼に1年間の実習で身につけてほしいのはペース判断。調教ではよく「15-15」という用語が使われますが、これは1ハロンを15秒で走らせること。学校にいる訓練用の馬と実際の競走馬では乗り味がまったく違いますし、まずは時計の感覚を体にしみこませることが大事です。そうでないと調教師の指示通りの追い切りをこなせませんし、ジョッキーになってからも道中で適切な判断ができなくなります。(石川)裕紀人の最初のころと比べるとまだまだですが、明るい性格でみんなからかわいがられていますし、今後の伸びしろに期待したいですね。お父さんの背中を追って「障害にも乗りたい」と言っているのは頼もしい限り。このままケガなく順調に1年間を過ごして、騎手試験に臨んでほしいと思います。

 今週は28日中山9R・カンナS(2歳オープン、芝1200メートル)に挑戦するビブショウが面白いですよ。追い切りの動きが非常に良かったですし、落ち着きがあるのも何よりです。前走の勝ち時計は速くありませんでしたが、内容は悪くなかったですし、小柄な牝馬なので馬場のいい中山に替わるのはプラスでしょう。人気はありませんが、ひょっとしたらひょっとするかも。鞍上の(藤田)菜七子込みで応援をよろしくお願いします。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。