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2019.9.13 05:09

【ローズS】モアナアネラ、穴あける!

モアナアネラはGI7勝馬ジェンティルドンナの初子。偉大な母に一歩でも近づきたい(撮影・岩川晋也)

モアナアネラはGI7勝馬ジェンティルドンナの初子。偉大な母に一歩でも近づきたい(撮影・岩川晋也)【拡大】

 今週の日曜阪神11Rは、秋華賞トライアルのローズSが行われる。出走馬12頭のうち、3頭が秋華賞馬を母に持つが、中でも注目はモアナアネラだ。2012年に牝馬3冠を達成するなどGI7勝の名牝ジェンティルドンナの血を受け継いでおり、管理する石坂正厩舎もこのレース3勝と好相性。優先出走権を獲得し、夢を広げたい。

 一級品の素質が開花のときを迎えた。7冠馬ジェンティルドンナを母に持つモアナアネラは現在、収得賞金900万円。ここで3着以内に入り、本番への優先出走権を確保したいところだ。

 「またがっていても、徐々に体が良くなってきた感じがします。馬体重は変わらなくても芯が入ってきた。それで、自信をつけたのか、母に似た勝負根性をみせるようになってきましたね」

 母も担当した日迫厩務員が目を細める。デビュー当初は体質が弱かったが、レースを使いながら着実に成長。今年5月に初勝利を挙げると、昇級2戦目の前走は好位3番手から抜け出し2勝目を挙げた。「カイ食いもよくなって、春先の弱々しさがみられない。しぶとさがでてきましたね。前走は外を回って長く脚を使ったし、あれがこの馬のセールスポイントだと思う」と世話役は胸を張る。

 今回は重賞初挑戦になるが、過去5年の前走クラス別成績では、GIからの臨戦がトップの3勝ながら、1勝クラスからも2頭の勝ち馬が出ており、単勝回収率は214%をマークしている。本番への賞金が足りている実績組より、出走権確保へ“本気度”の高い上り馬が狙い目だ。

 石坂正厩舎にとってもローズSは、2012年ジェンティルドンナ、15年タッチングスピーチ、16年シンハライトで3勝を挙げている好相性のレース。「なんとか最後の1冠は出してあげたいなと思います」と日迫厩務員は力を込めた。母の背中を追い、大舞台への切符をつかむ。 (山口大輝)