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2019.8.15 17:34

【札幌だより】札幌記念の主演女優に~クロコスミアby板津

札幌記念に出走予定のクロコスミア

札幌記念に出走予定のクロコスミア【拡大】

 札幌記念に出走するクロコスミア(栗東・西浦勝一厩舎、牝6歳)は、担当の北添裕哉助手にとって特別な馬だ。2015年の5月に初入厩してから4年以上、放牧に出たとき以外は付きっきり。もう1頭の担当馬が関東のGIに出走するときでも、クロコスミアの調教をつけるために栗東トレセンに残った。そんなパートナーを「僕にとってはかみさんに近い存在。かなうなら、ずっと一緒にいたいくらいの馬」とうれしそうに話す。ただ、それは片思いなのか「(クロコスミアは)僕のことを全然好きじゃないと思う。彼女には自分のテリトリーがあって、近寄るなというオーラが出ている」とも。だから、北添助手は人間の要求を押しつけないよう、機嫌をそこねないよう、放任主義で接している。

 一方、取材記者が厩舎を訪れたりするとクロコスミアはとげが抜けて、おしとやかになる。カメラマンがレンズを向ければ、立ち姿をスマートに決める。競馬場でもパドックという名のランウェイを堂々をウオーキングし、レースでは一生懸命に走る。自分の仕事をよく分かっている賢い馬。そんな彼女のファンは多い。

 そんなクロコスミアをある関係者が「大女優のよう」と例えたという。カメラの前では見る人を魅了する仕事をし、楽屋ではマネジャーのような心を許せる人に本当の自分を見せる。とてもしっくりくる例えだ。ストレスをうまく逃がしてあげられるマネジャー=北添助手がいるからこそ、クロコスミアが6歳になってもトップクラスで戦い続けられるのかもしれない。そういう意味では相思相愛の関係だ。

 「昨年の春から秋までも成長したけど、それから今年の春までもジワジワ成長している。馬体重の数字を見ても分かりますよね。前走のヴィクトリアマイル(3着)も僕は勝てるという自信を持って送り出したし、そう思わせる競馬をしてくれた。最後はマイルの距離がギリギリだったからかな。距離が延びるのはいいし、自分のレースができれば、牡馬が相手でも引けを取らないと思う」

 6歳を迎えて440キロ台まで馬体重が増え、クロコスミアはいよいよ完成期に入った印象。大目標は2年連続で2着だったエリザベス女王杯だが、この札幌記念でもいい仕事ができる準備は整っている。

板津雄志(いたづ・たけし) 東京サンスポ記者 

調教・馬の個性

中穴

馬連・3連複

プロフィル

1979年7月23日生まれ、岐阜県出身。獅子座のO型は、池添謙一騎手とまったく同じ。だが、彼のように勝負強いかは不明。好きな馬はオルフェーヴル、スイープトウショウなど。

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まず、人気馬のアラさがしから始める。そして、それを負かせる馬を探し出す。紙面の▲は、◎と同じくらいの気持ちを込めて打っているので、注目してください。