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2019.8.15 17:24

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(69)~オープンまでノンストップだ・バレリオ

前走の青嵐賞を快勝したバレリオが17日新潟のメイン・日本海Sで3連勝に挑む

前走の青嵐賞を快勝したバレリオが17日新潟のメイン・日本海Sで3連勝に挑む【拡大】

 今週から札幌競馬は2開催目がスタート。つまり、夏競馬も残すところあと3週というわけです。少し前に函館競馬が始まったばかりのような気がしていたのに、夏はあっという間に過ぎていってしまいますね。残念なことに、ウチの厩舎は函館、札幌で1勝ずつしか挙げられていません。残りわずかな期間のうちに何とか巻き返したいですね。

 北海道といえば、先日は残念なニュースが。セレクションセールで馬主さんに落札してもらったばかりのモーリス産駒が急死してしまったのです。育成場へ移動した矢先に疝痛(腹痛)に見舞われ、開腹手術も実りませんでした。お腹に便が詰まったり、ガスがたまったりと原因はさまざまですが、サラブレッドは胃が小さくて腸が長いので疝痛になりやすいのです。早い段階で手術できれば助かるケースも多いのですが、変位(腸捻転など)を起こしてしまうと致命傷になってしまいます。競走馬が生まれてから晴れてデビューを迎えるまで、陰ではたくさんのトラブルが起きています。そんなことに思いを馳せながら、競馬場で応援していただければ幸いです。

 今週は17日新潟のメイン・日本海S(3歳上3勝クラス、芝2200メートル)でバレリオが3連勝に挑みます。一昨年9月に新馬戦で強い勝ち方をした後にガタッと来て長期休養を余儀なくされましたが、ここへきてだいぶ馬がしっかりしてきた印象です。夏場に強いといわれる芦毛で暑さがこたえている感じはなく、しまい重点だった今週も上々の動きでした。ここまで4戦3勝という戦績から間違いなくオープンまで行ける器ですし、重賞も勝てると思っています。先々は厩舎の看板を背負って立つ存在になってほしい馬。正直なところ、ここでは負けてほしくないですね。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞17勝をあげている。趣味はお酒。