10番人気のハヤヤッコが豪快に差し切り、白毛馬として史上初のJRA重賞制覇となった(撮影・塩浦孝明)【拡大】
3歳馬によるダートGIII・レパードSが4日、新潟競馬場でフルゲート15頭で争われ、田辺騎乗の10番人気ハヤヤッコが後方から鋭く伸び、白毛馬初のJRA重賞制覇を成し遂げた。今後は未定だが、ダート路線が大いに盛り上がりそうだ。1番人気のデルマルーヴルがクビ差の2着だった。
大混戦のゴール前で、真っ白な馬体がグイッと抜け出した。10番人気のハヤヤッコが大激走。白毛馬では伯母のユキチャンが関東オークスなど地方の交流重賞を3勝しているが、JRA重賞では史上初。初コンビの田辺騎手が汗をぬぐいながら喜びを表した。
「白毛の馬にはなかなか乗る機会もないですし、騎乗できるだけでも光栄。勝たせてもらって、歴史的な瞬間を味わわせてもらいました」
テン乗りとは感じさせない立ち回りだ。ペースが速いと感じると、先行策プランを後方待機に変更。距離ロスを最小限に抑えて4コーナーを回り、末脚を引き出した。
「脚質に幅が出て、距離にも融通が利きそう」と伝えた田辺騎手はこの夏、ラジオN賞(ブレイキングドーン)、プロキオンS(アルクトス)、アイビスSD(ライオンボス)に続いて騎乗機会4連続重賞V。「あまり浮かれないように。いい馬に乗せてもらって勝てているのは、僕の自信にもなる」と声を弾ませた。