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2019.7.30 05:02

【現場記者の自由研究】今秋公開!怪物牝馬の完成系(1/2ページ)

アーモンドアイは秋に向けて充電中。9月に入ってから負荷をかけていく(撮影・柴田章利)

アーモンドアイは秋に向けて充電中。9月に入ってから負荷をかけていく(撮影・柴田章利)【拡大】

 夏競馬の企画第3弾は、秋の大舞台を見据える有力馬2頭の近況をリポート。昨年の年度代表馬アーモンドアイ(美・国枝、牝4)、2017年日本ダービー、18年天皇賞・秋の優勝馬レイデオロ(美・藤沢和、牡5)は福島・ノーザンファーム天栄で元気に夏を過ごしている。また同牧場に滞在している有力2歳馬の動向も伝える。

 福島県南部の静かな山あいにある天栄村。そこにあるのが、日本の競馬を席巻するノーザンファームの東の前線基地・ノーザンファーム天栄だ。数多くの活躍馬がここを拠点に調整され、トレセンに入厩。そして勝ちまくっている。

 約280ある馬房は今後、数年をかけて400まで増える予定。さらに勢いを増すノーザンファーム天栄の木實谷(きみや)雄太場長(38)に、アーモンドアイとレイデオロの近況を聞いた。

 馬房から出てきたアーモンドアイは牝馬とは思えない迫力のある馬体、それでいて気品のある顔立ちが目立つ。「安田記念(3着)の疲れはすぐに取れましたし、馬体を見てもらえば分かるように、いつでも競馬に向けて進められそうです」と木實谷場長は話す。

 現在は週に2~3回の坂路調教を中心に、夏場ということもあり、緩ませすぎず、攻めすぎず、基礎体力をつくり直すことを主眼に調整されている。4歳の夏を迎えて体調面の変動がなくなってきたあたりが成長の証しだ。

 秋の始動戦は流動的だが、9月になってから、スピードトレーニングを取り入れて気持ちを高めていく。「調教を上げていっても耐えられる体になっているし、意図通りの調整ができれば、さらにパフォーマンスを上げられると思います」と、怪物牝馬の完成形を楽しみにしている。

 牡馬の代表格レイデオロはどっしりとした様子で、古馬の風格が伝わってくる。「宝塚記念(5着)は全く走っていないので、疲れていないんです。今はもう坂路を含めて強めの調教をしていますよ。体の張りなどもよくてフレッシュなぶん、不安なくやれています」と、こちらはいつでもゴーサインが出そうなムードだ。

 この秋は「(産経賞)オールカマーから始動して、GI3つ(天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念)のうち2つを使う予定。この馬の場合は自分との戦い。最初は行きたがるのをなだめながら乗っていたので、馬がそれでいいと思って逆に行かなくなっている。少し工夫していきたいですね」と、巻き返しを図る。

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