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2019.5.22 12:01

【佐藤洋一郎・馬に曳かれて半世紀(87)】令和の初代ダービー馬像がおぼろげながら見えてきた(1/2ページ)

◎シェーングランツと△△ジョディーに期待した令和元年のオークス。しかしながら両馬とも惨敗に終わってしまった

◎シェーングランツと△△ジョディーに期待した令和元年のオークス。しかしながら両馬とも惨敗に終わってしまった【拡大】

 令和元年のピュアブリーゼ(純風=平成23年オークス2着)になれ-と第80回オークスでブリーゼの父モンズン(季節風)の血を引く◎(マルドン)シェーングランツ、△△ジョディーに期待したが、残念ながら空っ風に終わった。

 (1)番枠に入ったジョディーは「怖がりメジャー(ダイワメジャー)」の娘(母の父モンズン)だけに、ハナに行ってこそ。その決死の逃げが、同型コントラチェックを控えさせ、エリンコートの強襲に屈しながらもクビ差2着に逃げ粘ったピュアブリーゼを再現できる-という展開予想は、3コーナー過ぎまでは実現したが、コントラの息をもつげない執拗なマークによって刻まれた半マイル47秒0、5ハロン59秒1というタフな流れよってジョディーの烈風はブリーゼ(そよ風)に失速した(14着)。

 しかしヴィクトリアマイルを快勝したダミアン・レーン騎手が手綱をとるマエストロ藤沢和雄調教師の秘蔵っ娘も最後には息切れして9着に沈み、究極の平均ペース(上がり半マイル47秒0)を乗り切ることはできなかった。調教(追い切り)をせずに桜花賞を楽勝したブロケードの例を頼りに、桜花賞への臨戦ステップで馬体が細化し続けていたのを承知しながら◎(マルドン)を打ったシェーングランツ(7着)は、武豊騎手が完璧な手綱で「直線に向いたときには勝てるかなと思った」というところまで導いたが「直線半ばで頭を上げて苦しくなった」。やはり馬体を維持するのが精一杯という体調だったか。それでも「人馬ともに絶好調!」の僚馬に先着する底力は見せた。一夏越しての成長、復調ぶりを確認しての秋華、エリザベス女王杯での◎(マルドン)をリザーヴし、コントラチェックとバッティングしない中距離戦(牡馬相手でも)での爽快なジュディー・モンズンの“独り風”の高配当も確約して、なにげなくPOG仲間とのSNSを開いた、お、イソンボが応援馬券(東京7Rがんばれ(3)ウインスラーヴァ)のコピーつきで「いいことありました。ちょっとだけ飲みました」というメールを入れている。口取り写真のこの馬、ひょっとしたらウインスラーヴァ…にちがいない。かつてのPOG愛馬であり、一口オーナーでもあったことを馬名から思い出し、左回りの東京のスローなら一発あるぞと、直感的に◎を打ったのがヒット!した。

 忘れられたスラーヴァが、もまれない3番手で息をひそめ、前が開けた坂上から一気に抜け出して単73倍、◎○▲の3連単1479・7倍。これはオークスへの仕掛け花火にちがいないと、断酒中(ダービーまで)で飲み会には参戦できない府中をパスした中山で、ひっそり小声で快哉を叫んだ。

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