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2019.3.28 16:11

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(50)~吉田豊騎手の手綱さばきに期待・ライトカラカゼ

相沢郁調教師

相沢郁調教師【拡大】

 30日、海の向こうではドバイ国際招待諸競走が行われます。

 調教師としてはまだ管理馬を遠征させたことはないのですが、個人的に、ドバイはお世話になった国として非常に覚えています。以前もお話ししたことがありますが、30代前半の調教助手だったころ、ドバイの奨学生として3カ月、英国のニューマーケットで研修させていただいたからです。

 あの名馬ラムタラを管理することになるアレックス・スコットさんとクライム・ブリテンさん、二人の調教師のもとで研修を積んだことは、非常に刺激になりました。まだ日本に坂路がない時代、ニューマーケットの自然の勾配を利用した起伏に富んだコースで調教することは、我々にとって斬新でカルチャーショックを受けたことを覚えています。

 そのドバイのありがたい制度の最初の奨学生が今回、アーモンドアイをドバイターフに送り出す国枝調教師です。国枝さんも当時はまだ調教助手でしたが、僕らと同様に獣医学部卒業の人間として、のちに調教師になられていったことも、自分の励みになりました。

 そんな国枝先生が今回、ドバイに恩返しをするアーモンドアイ。僕も昨年からこの馬は特別だと思い、3冠もJCも「絶対に勝つよ」と国枝さんと会う度に言っていましたし、国枝さんご自身の手応えも、なるほどという感じでした。今回は昨年とは違った海外遠征での挑戦となりますが、おそらくアーモンドアイなら、そして国枝調教師なら、壁を突破してくれると思います。土曜日の夜は、僕も日本から応援させてもらいます。

 では今週のおすすめを。31日の中山8Rに出走予定のライトカラカゼはちょっと乗り難しいタイプなのですが、前走も騎乗した吉田豊騎手が“次は勝負になります”と手応えをつかんでくれています。半兄のクリールカイザーの手綱も取っていた鞍上が、どんな手綱さばきを見せてくれるか、期待しています。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞16勝をあげている。趣味はお酒。