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2019.3.1 05:03

新人最速重賞Vだ!35歳・藤井騎手の挑戦

藤井勘一郎騎手=栗東トレセン(撮影・岩川晋也)

藤井勘一郎騎手=栗東トレセン(撮影・岩川晋也)【拡大】

 今週末、東西で8人の騎手がデビューする。海外や地方で経験を積んでJRA騎手となった藤井勘一郎騎手(35)=栗・フリー=は、土曜阪神のチューリップ賞でブランノワールに騎乗。“デビュー”初日での重賞Vを狙う。競馬学校騎手課程を卒業した7騎手、新規開業の7調教師も新たなスタートを迎える。

 自然と胸が高鳴る。地方、海外で経験豊富な藤井騎手が、JRAの“新人”として、夢のスタートラインに立つ。

 「やっと競馬に100%集中できる。腰を据えて競馬に臨めるのが大きいですね。まずは結果を出すこと。シビアな世界ですし、他の新人騎手とは違いますから」

 1994年に朝日杯3歳S(現・朝日杯FS)を制したフジキセキの活躍を見て騎手を志し、15歳で豪州に渡り現地でデビュー。計13カ国を渡り歩き、南関東、ホッカイドウ競馬でも騎乗した。そして今年、JRA騎手試験に6度目の受験で合格。「(ここまで)生き残れたことを自信にしたい」。昨年にキャリア通算500勝を達成するなど、厳しい勝負の世界でもまれた自負がある。

 いきなり大きなチャンスが巡ってきた。初日の土曜阪神11R・チューリップ賞では、エルフィンS2着のブランノワールで参戦する。2週連続で追い切りに跨がり、実際に阪神競馬場を歩いてコースもチェック済み。過去のレース映像も見返すなど、イメージは膨らんでいる。

 「いい馬に乗せて頂きありがたいです。フットワークが軽くて、今週は自分から動いていました。直線が長く、力のある馬が力を発揮できる競馬場。この馬に合いそうですし、自信を持って臨めます」

 JRAでの騎乗は2015年クローバー賞(札幌・コパノミライ9着)のみ。デビュー初日に重賞Vとなれば、武幸四郎騎手が持つ2日目(1997年マイラーズCのオースミタイクーン)を更新し、“新人”としては史上最速となる。勝ちたいGIに「ジャパンカップ」を挙げる国際派ジョッキーが、華々しくデビューを飾るつもりだ。 (渡部陽之助)