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2019.2.22 05:02

【さらばホースマン(4)】中村均師「地味な血統の馬が一流馬を負かす。そんなサプライズが競馬のロマン」

中村調教師は、センスあふれる障害馬トラストに期待を寄せている (撮影・安部光翁)

中村調教師は、センスあふれる障害馬トラストに期待を寄せている (撮影・安部光翁)【拡大】

 中村調教師はJRA最年少の28歳という若さで調教師免許を取得。以来、競馬界の発展に力を尽くしてきた。

 「父(中村覚之助元調教師)の晩年は体が弱くて、若い頃から調教師代行をやっていた。地味な血統の廉価な馬が良血で高額な一流馬を負かす。そんなサプライズが競馬のロマン」と、まだまだ若々しい笑顔を見せる。

 2012年天皇賞・春は、ビートブラックが大逃げでV。14番人気の人気薄で、オルフェーヴルなどを撃破した。「逃げるにしても想像以上の大逃げ。鞍上・石橋脩の思い切った騎乗だったが、してやったりの下克上だった。これが俺のロマンだな」。

 人望も厚く、04年2月から10年2月まで日本調教師会会長を務めた。42年におよぶ調教師生活のJRAラストウイークは阪神、小倉、中山の3場に11頭を送り出す。

 「春麗ジャンプSのトラストはいいぞ。熊沢騎手が『天才ジャンパー』と言うぐらい、平地力も障害センスもある。阪神のタガノヴェローナ、セイリスペクトなども楽しみだな」

 ロマンを追い求め続けたトレーナー。27日・川崎の交流GIIエンプレス杯にキンショーユキヒメを送り出す最後まで、サプライズを呼び込む姿勢を崩すことはない。 (正木茂)

中村 均(なかむら・ひとし)

 1948(昭和23)年9月13日生まれ、70歳。京都府出身。71年に中村覚之助厩舎で厩務員となり、同年に調教助手へ。77年に28歳の若さで調教師免許を取得。78年に開業。JRA通算9146戦720勝。重賞はGI3勝を含む31勝。

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