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2019.2.20 05:04

【さらばホースマン(2)】谷原義明師、平成元年開業…最後の年に引退

谷原義明調教師=美浦トレーニングセンター(撮影・塩浦孝明)

谷原義明調教師=美浦トレーニングセンター(撮影・塩浦孝明)【拡大】

 今月末で定年、引退を迎える東西8人の調教師を紹介する「さらばホースマン」。2日目は1990年オークス(エイシンサニー)などJRA重賞27勝、エイシンヒカリで海外GI2勝を挙げた坂口正則調教師(70)=栗東=と、重賞2勝を含む225勝を挙げた谷原義明調教師(70)=美浦=を取り上げる(成績は19日現在)。

 「平成元年に調教師になって、平成最後の年に定年。区切りとしては、ちょうどいい」と谷原義明調教師は感慨深い表情で口をひらく。

 東京五輪を5カ月後に控えた1964年5月。15歳で東京・大久保末吉厩舎の門を叩いてから55年。負けん気の強さで半世紀以上も走ってきた。

 騎手試験に受かるまで6年かかった。「トウフクセダンやイナボレスにも乗ったが、けがで休んでいるときに重賞を勝たれたのは悔しくて、布団をかぶって泣いていたよ。騎手時代に4つ重賞を勝ったなかで印象に残っているのはメジロホークの中京記念(79年)。(馬主の)北野豊吉さんに“義明、よくやった”といわれたのがうれしかったなぁ」。

 調教師では94年セントライト記念(ウインドフィールズ)、09年福島記念(サニーサンデー)で重賞2勝。先週16日には最後の重賞出走となったダイヤモンドSのサンデームーティエで2着に好走した。

 「格上挑戦だったが、馬も騎手(江田照)もよく頑張ってくれた。2着でも勝ちに等しいぐらいうれしかった。毎日馬の顔を見て生活してきたので、(辞めると)さみしいね」と本音をポロリ。今週末の競馬が終わるまで全力で走りきる覚悟だ。(片岡良典)

谷原 義明(たにはら・よしあき)

 1948(昭和23)年7月28日生まれ、70歳。北海道出身。70年3月に東京・大久保末吉厩舎所属で騎手デビューし、85年2月の引退までJRA通算1707戦118勝(重賞4勝)。89年に調教師免許を取得し、90年1月に厩舎開業。JRA通算4763戦225勝(重賞2勝)。

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