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2019.2.19 05:01

【さらばホースマン(1)】沖芳夫師「最後の日まで馬の調教に乗る」

ナリタトップロード

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 2月末は中央競馬の年度末。今年は東西で8人のベテラン調教師が定年を迎える。サンケイスポーツではきょうから4回にわたり、その足跡と功績をたどる「さらばホースマン」を掲載。初日は柴田政人調教師(70)=美浦=と沖芳夫調教師(69)=栗東=を取り上げる。

 沖芳夫調教師は東京都出身。前回の東京五輪が開催された1964年は高校生だった。

 「あのとき(開会式で)空に現れた五輪マークは、馬の世話をしながら見ていましたよ」。東農大一高の馬術部で腕を磨き、東農大に進学。牧場勤務を経て28歳で競馬サークルに入った。37歳で調教師に転向。1997年エリザベス女王杯(エリモシック)、99年菊花賞(ナリタトップロード)のGI2勝を含む重賞13勝を挙げた。弟子で元騎手の渡辺薫彦調教師も一本立ちしている。

 多忙な調教師の業務をこなしながら、69歳の現在も調教に乗る姿勢は変わらない。「最後の日まで、馬の調教には乗るつもりです。そんな生活をしてきましたからね」。トレセンから離れるが、2度目の東京五輪を迎える来夏、長年の調教師生活を終えたホースマンは満足げな表情を浮かべて、空を見上げていることだろう。 (佐藤将美)

沖 芳夫(おき・よしお)

 1949(昭和24)年2月28日生まれ、69歳。東京都出身。77年に栗東・大久保石松厩舎で調教助手となり、86年に調教師免許を取得。87年に開業。JRA通算5923戦478勝。重賞はGI2勝を含む13勝(18日現在)。