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2019.2.14 16:20

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(44)~勝ち上がるチャンス・グレルグリーン

相沢郁調教師

相沢郁調教師【拡大】

 今週、いよいよ藤田菜七子騎手が初めて、GIレースのフェブラリーSに挑戦します。

 騎乗するのは、前哨戦の根岸Sを勝った重賞ウイナーのコパノキッキング。目下、4連勝中と勢いも申し分ないパートナーと、一体どんな騎乗を見せてくれるか、個人的にも楽しみですし、もちろん応援したい気持ちでいます。

 ただ少し気になっているのが、最近の菜七子に対する報道の過熱ぶり。たしかにJRAの女性騎手で初めてのGI挑戦ですし、盛り上がる気持ちはよくわかるのですが、何か最近の新聞の競馬欄を見ていると、それ一色のように思えてしまうのです。

 競馬は多くの人間が携わっているスポーツで、ジョッキーを筆頭にさまざまな関係者が切磋琢磨(せっさたくま)しています。それだけに、報道が極端に偏るのは惜しい気がしますし、何より、本人にとって大変なプレッシャーになるのではないかと思うのです。精いっぱい声援を送りつつ、冷静にGIデビュー戦を見届けてあげたい気がします。

 先週は雪で土曜日の東京競馬が月曜に順延になりました。その月曜メインのクイーンC、そして前日の共同通信杯と、売り上げが激減してしまいました。一番の原因はやはり、どちらも頭数がそろわなかったことでしょう。先の菜七子の話にも少し関係しますが、一極集中ではなく、多くのライバルが力をぶつけあうところが競馬の最大の魅力。もっと面白いレースを提供しなければと、当事者としても感じた週末でした。

 では今週のおすすめを。16日の東京5Rのグレルグリーンは前走も含めて未勝利で2着が3回。いつも1頭、強い馬がいて勝ち上がれませんが、状態はずっといいので、今度こそチャンスと思っています。みなさんの声援であとひと押し、よろしくお願いします。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞16勝をあげている。趣味はお酒。