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2019.2.14 05:01

【田辺裕信 ゆる~い話】夏は“超脱水症状”…冬は薄着、どちらも騎手には厳しい季節

 先週末は雪が降ったように、寒い日が続いています。この時期は、人間だと筋肉がこわばって、関節の可動域が狭くなるといわれますが、馬の場合はどうなのかといえば、僕の感覚では、冬だからといって硬くならないように思います。

 もちろん、硬さを感じても、乗るとほぐれてよくなることはあります。まあ、狭い馬房にいますから、硬くなることがあっても、時期的なものではないように思います。夏でも硬い馬はいますし、馬によっても違いますからね。その時々の状態による部分が大きいんじゃないかと思います。

 そもそも馬は草食動物で、いつ肉食動物に襲撃されるかわからないなかで、逃げるために速く走ることができるのです。敵に追われているのに、関節が痛いとか言っていられないわけです。

 馬は、夏に弱く、冬に強いといわれ、日本では多くが北海道で生まれ、育っています。関東や関西の寒さはそれほど感じないんじゃないかと思います。それよりも夏は、多くの馬がおとなしくなる。これは確かに感じます。暑いと、馬たちは余計なことをしなくなるということでしょう。暑さ、寒さに影響を受けるのは、乗っている人間の方かもしれません。やっぱり春と秋が一番いいですよ。

 夏は、減量してから直射日光の下でレースをしますので、超脱水症状のような感じですし、冬は普段の調教やトレーニングを行っても体重の減りが鈍くなります。薄着で乗るとかじかんでしまい、動きが鈍くなります。馬も夏は大変でしょうけど、僕たち騎手は、夏も冬も大変だったりするんですよ。 (JRA騎手) ※次回は27日に掲載