【リレーコラム】週刊Gallop~レース前より重要なレース後の「カイバ」づけ

2019.2.5 20:06

 前回、当欄で書いた競走馬の食事(カイバ)について、引き続き橋田満調教師に話を聞いた。補食としてバナナの他に、トウモロコシやジャガイモに含まれているデンプンが原料の“デキストリン”という粉末を与えているとのこと。エネルギー源である糖質が摂取できるのだが、甘みがあり、カイバにこれが混ざっていると好みがはっきりと分かれてしまって、食べない馬もいるそうだ。

 そして、重要なのはレース前よりレース後のカイバづけ。疲労回復と崩壊された筋肉の再構築を早めるために、糖質、アミノ酸を含んだカイバを与える。レース直後は無理でも、1時間以内に食べることを理想とする。そうしなければ回復力が一気に遅れ、疲労が取れにくくなり、その後のダメージは大きい。橋田調教師は「人間と馬は消化の過程が違うけれど、スポーツ選手を参考に栄養学を取り入れようか、と時折考えている」と話した。

 アフターケアの重要さを知るとともに、改めて体調維持の難しさを学んだ。(週刊Gallop・井澤恵美)

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