【ホープフルS】キングリスティア河内師“騎手”&調教師Vへ気合

2018.12.26 10:47

 2018年の中央競馬を締めくくる「第35回ホープフルS」(中山、GI、芝2000メートル)に、河内洋調教師(63)が1戦1勝の大器キングリスティアで挑む。ジョッキー時代に前身のラジオたんぱ杯3歳Sをアグネスタキオン(00年)で制しており、騎手&調教師制覇へ力が入る。タキオンは翌年の皐月賞を勝っているだけに、キングにかかる期待は大きい。

 --デビュー戦は10頭立て7番人気で、2着に5馬身差の逃げ切りV

 河内洋調教師「直前の追い切りでは、同じ新馬を相手に先着できなかったし、気合乗りもひと息でどうかなぁ…と思っていた。ところが、レースへ行ったら自分から先手を奪って、直線で突き放す強い内容だった」

 --タイム2分1秒2は、騎手時代に乗ったアグネスタキオンがラジオたんぱ杯3歳S(阪神)でマークしたレコードにわずか0秒4遅いだけ

 「デビュー戦の2歳馬にしたら、前半が速いラップ(前半1000メートル1分1秒2)だったのに、上がりもしっかりした脚(最速の3F35秒3)を使っていたね」

 --中11日の強行軍になるが、水曜の最終追いはCWコースでラスト1F11秒9。2歳新馬に大差先着した

 「最後はフワフワした感じはあったけど、しまいが11秒9なら、しっかり動けていたと言っていいね。1戦使われて気合が入ってきて、緩さも抜けてきた。全体的にピリッとしてきているよ。ローテーションは厳しくても、レース後のダメージはなかったし、この動きから、状態は良くなっているとみていい」

 --重賞獲りへのポイントは

 「中山コースや長距離輸送、他馬の出方に力関係とか、とにかくまだ1戦のキャリアしかないので、克服すべきことは多いだろう」

 --それらをあっさりクリアする可能性も

 「操縦性が高いので、ハナにはこだわらないからね。前走の時計は馬場コンディションとかもあるから何とも言えない面はあるけど、自分で作ったものだし、あれだけの勝ちっぷりだったんだから。それだけ評価していいと思う」

 --騎手時代には前出のタキオンと、年齢表記が2歳Sに替わった02年にザッツザプレンティで勝っている。とりわけキャリア1戦でクロフネ、ジャングルポケットを破ったタキオンは印象的

 「タキオンはトップスピードに入ってからがすごかったね。(ラジオたんぱ杯を)勝ったときは“これでダービーを勝てる”と思ったけどね。今の段階であの馬と比較するのはさすがにかわいそうだけど、前走の内容ならここに入ってもとは思っている。それだけ楽しみな馬なのは確かだね」

★勝てば史上最速GI制覇!

 キングリスティアは16日の初陣をVで飾って、デビュー13日目での参戦となる。グレード制が導入された84年以降、デビュー最短でGIを制したのはスティンガー(98年阪神3歳牝馬S)とリオンディーズ(15年朝日杯FS)の29日目。勝てば大幅に記録を更新する。

 なお1戦1勝馬のJRA・GI制覇は84年以降、ジョワドヴィーヴル(11年阪神JF)とリオンディーズが記録している。また、キングリスティアの父は新種牡馬のベルシャザール(JCダート)で、今年の新種牡馬初の重賞制覇もかかる。

 かわち・ひろし 1955年2月22日生まれ。大阪府出身。74年に騎手デビュー。86年にメジロラモーヌで史上初の牝馬3冠を達成し、“牝馬の河内”の異名を取る。数々の大レースを勝ち、00年にはアグネスフライトで悲願のダービージョッキーとなった。JRA通算2111勝をマークし、03年に調教師に転身。これまで08年関屋記念(マルカシェンク)、中日新聞杯(ヤマニンキングリー)、09年札幌記念(同)、11年シリウスS(同)、17年京都新聞杯(プラチナムバレット)、18年平安S(サンライズソア)の重賞6勝を含むJRA通算299勝をあげている。

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