狙え!引退調教師が勝負駆け 尾形充師などラストラン

2018.2.20 05:01

 世間よりひと足早く、中央競馬は今月末に年度末を迎える。今年は多くのGIトレーナーを含む12人の調教師が引退。今週末の競馬がラストランとなる。名門の3代目としてグラスワンダーなどを手掛けた尾形充弘調教師(70)=美浦=が通算800勝に王手をかけているほか、3人の大御所が重賞に管理馬を送り込むなど、“最後の勝負”から目が離せない。

 ラスト1週。今年もまた、多くの伯楽が今月末で定年を迎えて引退し、ターフに別れを告げる。東西10人の中では、19日時点で尾形充調教師が最多のJRA799勝。現役でも4位の勝利数だ。重賞も1998、99年の有馬記念連覇を含むGI4勝のグラスワンダーなどで23勝を挙げている。

 中央競馬歴代最多の1670勝という大記録を持つ祖父・尾形藤吉元調教師から続く名門の3代目として、看板を汚すことなく背負ってきた。「祖父の背中にははるかに及ばないけど、当時とは時代も違う。自分なりに頑張ってきて、一流とまではいかなくても、三流にはならずに終えることができるかな」と尾形充師。節目の800勝へ、最後の週末も前走3着のトータルソッカー(土曜中山10R富里特別)など10頭前後を送り出す予定だ。

 ほかに美浦では和田道調教師が、10歳馬ユキノアイオロスで阪急杯に参戦。先週の小倉大賞典で15番人気ながら2着に激走したクインズミラーグロの例もあり、軽視は禁物。GI3勝馬マンハッタンカフェを手がけた小島太調教師も、中山記念にディサイファを送り出す。晩年の厩舎を支えた重賞4勝馬に注目だ。

 栗東所属では、目野調教師が土曜阪神11R仁川Sのナムラアラシ、日曜阪神9RすみれSのケイティクレバーで、土日のオープン特別連勝を狙う。ともにオープン連勝がかかる有力馬。「2頭とも走ると思うから、楽しみだね」とトレーナーは腕をぶしている。

 ダイアナヘイローで阪急杯に参戦するのは福島調教師。芝の状態が良くないことから先週の京都牝馬Sを回避し、ここに臨む。休み明けを使って一変ムード。主戦の武豊騎手を背に有終の美を飾れるか注目だ。

 他のトレーナー陣も最後の週末に向けてスタンバイ。ベテランホースマンたちによる究極の仕上げを目に焼き付けたい。

★調教師の定年制

 JRA調教師の定年制度は1989年に導入され、2000年からは70歳の誕生日後、最初に迎える2月末で定年という規定が適用されている。ディープインパクトを管理した池江泰郎元調教師は3月1日生まれだったため、70歳を迎えてからもほぼ丸一年、調教師生活を送った。

★定年前に勇退

 二ノ宮、柴田光の両調教師は定年前に勇退するため、やはり今週末がラストラン。二ノ宮師は2頭(パワーポケット=日曜阪神10R伊丹S、ベルウッドテラス=伊丹Sと仁川S)の特別登録がある。

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