報知グランプリC2022のタイトルイメージ

レース結果

【報知グランプリC】ギガキングが2馬身差で快勝

報知グランプリCレース結果

 船橋競馬の「第58回報知グランプリカップ」が16日、第11Rで争われ、和田譲治騎乗で3番人気のギガキングが2番手追走から4コーナーで先頭に立ち、他馬の追撃を完封して2馬身差で快勝した。タイム1分52秒1(重)。中団から伸びたキタノオクトパスが2着で、さらに3馬身差の3着が昨年の覇者ゴールドホイヤー。1番人気のコズミックフォースは直線で伸び切れず7着に敗れた。

 ◆和田譲騎手(ギガキング1着)「競馬が上手だし、一戦ごとにレースぶりが良くなって、大人になっている。今なら右回りにも対応できるかも」
 ◆稲益貴調教師(同)「ここを目標に調整してきたので自信はあった。次走は未定だけど、マーキュリーCを最大目標に、レースを使っていきたい」
 ◆張田昂騎手(キタノオクトパス2着)「いろいろと考えているうちに、前の馬に楽をさせてしまった。このくらいの距離が合っていると思う」
 ◆山崎誠騎手(ゴールドホイヤー3着)「まだ嫌々走っているところはあるけど、最後は脚を使ってくれた。少頭数がプラスに働いた」
 ◆矢野貴騎手(サルサレイア4着)「船橋コースは合っている感じだね。もう少し流れてくれれば、上位もあった」
 ◆本田重騎手(ウィンターフェル5着)「3、4コーナーではオッと思ったけど、追ってからが今ひとつだった」
 
■ギガキング 父キングヘイロー、母ウルフコール、母の父バブルガムフェロー。鹿毛の牡4歳。船橋・稲益貴弘厩舎所属。北海道新ひだか町・谷藤弘美氏の生産馬で、馬主は尾崎智大氏。戦績17戦7勝。獲得賞金7666万円。重賞は2020年M1南部駒賞、21年SII東京湾C、M1サンケイスポーツ杯ダービーグランプリに次いで4勝目。報知グランプリCは稲益貴弘調教師、和田譲治騎手ともに初勝利。



レース展望

報知グランプリCレース展望のコズミックフォース

 『第58回報知グランプリカップ』(SIII、ダート1800メートル)が16日、船橋競馬場で行われる。重賞連勝を狙うコズミックフォースをはじめ、中距離路線でさらなる飛躍を誓う実力馬が顔をそろえた。優先出走権が懸かるダイオライト記念やかしわ記念に向けても見逃せない一戦だ。

         ◇

 【見解】前走で悲願のタイトルを手にしたコズミックフォース。以前より走りに安定感が出て、本格化を果たした印象だ。左回りにも不安はなく、連勝の期待は十分。勢いがあるギガキング、JpnI勝ちのキャッスルトップ、昨年の覇者ゴールドホイヤーが相手だろう。

◆コズミックフォース
 コズミックフォースはJRA在籍時に日本ダービーで3着に健闘。大井に転入後も高い能力を示し、前走の勝島王冠で悲願の重賞初制覇を果たした。藤田輝信調教師は「本質的にはマイルがベストで、(前走の)1800メートルは少し長いと思っていましたが、さすがにあの実績はダテではなかったですね。ここへ向けて順調に調整できていますし、左回りも問題がないので、気合が入る一戦です」と期待を寄せる。昨年のこのレースは気持ちが向かず13着と大敗を喫したが、それ以前に船橋で勝った実績があり、コースはOK。ここもリズム良く追走できれば、重賞連勝が可能だ。


報知グランプリCレース展望のギガキング

◆ギガキング
 昨年のサンケイスポーツ杯ダービーグランプリを制したギガキングにも注目。前走の準重賞は別定57キロを課せられたが、気分良く逃げた2着馬をゴール前で捕らえ、1馬身差で貫録勝ちを収めた。「その後は放牧に出し、1月上旬に帰厩しました。順調に乗り込めていますよ。地元の1800メートルは合っていると思いますし、馬体もひと回り大きくなって成長を感じます」と稲益貴弘調教師。初めての古馬重賞だけに力関係が鍵だが、連勝の勢いと若さを武器に、互角以上の走りを見せてくれるに違いない。


報知グランプリCレース展望のキャッスルトップ

◆キャッスルトップ
 ジャパンダートダービー(JpnI)制覇後は今ひとつの走りが続くキャッスルトップだが、強敵相手が続いたのも事実。「雰囲気は悪くないけど、厳しいレースが続いて、精神的なダメージがあるのかな。本来の走りができれば、当然ここでも期待できるけど…」と渋谷信博調教師は慎重だが、南関東同士なら自分のリズムで逃げられるはず。ペース次第で、あっと言わせる可能性もある。


報知グランプリCレース展望のゴールドホイヤー

◆ゴールドホイヤー
 昨年の覇者ゴールドホイヤー。前2走は案外だったが、昨秋のサンタアニタTで0秒3差の2着に迫ったように、重賞3勝の実力は衰えていない。「前走はブリンカーを着けたのが裏目に出たのか、気が向いていない感じだった。こんなものではないはずだし、実績のある舞台で巻き返したい」と山崎誠士騎手。


◆キタノオクトパス
 キタノオクトパスはJRA在籍時にジャパンダートダービーで3着。その後は3勝クラスでの2着が目立つ程度だったが、転入初戦のチバテレ盃を制し、南関オープンでも互角の力があることを示した。2010年のトゥインクルレディー賞を勝った母と同様、タイトルウイナーに名を連ねるか。


◆ダノンレジーナ
 ダノンレジーナは牡馬相手のプラチナCでも2着があるように、SIIIなら力は互角。前走のTCK女王盃(JpnIII)は6着に敗れたが、0秒6差なら悪くなく、巻き返しは可能だ。


◆ウィンターフェル
 ウィンターフェルは北海道2歳優駿(JpnIII)を含め、重賞で2着6回。2年4カ月ぶりながら2着に食い込んだ前走を見ても実力は健在で、叩き2戦目なら好勝負になる。




出馬表

報知グランプリC2022の出馬表


過去10年成績&データ

報知グランプリC2022の10年表

 ●データ =過去10年

 ▼人気……1番人気【2・3・1・4】、2番人気【1・2・2・5】、3番人気【1・3・2・4】。単勝平均配当1000円、馬連平均配当3650円

 ▼所属……船橋が6勝含む11連対と断然。ほかに浦和が2勝含む4連対。大井が1勝含む4連対、川崎が1勝

 ▼性齢……6歳、7歳、8歳がそれぞれ5連対でトップタイ。ほかに4歳が3連対、5歳と9歳がそれぞれ1連対

 ▼実績……トライアルのチバテレ盃(千葉テレビ放送盃を含む)3着以内は【1・1・1・14】で苦戦傾向。当年の報知オールスターC3着以内は【2・3・1・5】(除外1頭)

 ▼脚質……【逃5先9差6追0】。連対20頭中18頭が4コーナーを4番手以内で通過していた



レース概要

報知グランプリCのコース画像

開 催 日:2022年2月16日(水)

距  離:ダート左回り1,800m

出走資格:サラブレッド系 4歳以上オープン

1着賞金:1,200万円

負担重量:A1級56.5kg、A2級54.5kg、B1級以下53.5kg、牝馬2kg減



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