ダイオライト記念のタイトルイメージ

レース結果

【ダイオライト記念】ノーヴァレンダが鮮やかな逃げ切りで快勝!

ダイオライト記念レース結果

 3月23日の船橋11Rで行われた第67回ダイオライト記念(JpnII、4歳以上オープン、ダート・左2400メートル、14頭立て、1着賞金=3200万円)は、森泰斗騎手の5番人気ノーヴァレンダ(牡6歳、川崎・内田勝義厩舎)が好スタートからハナに立つと、一度も先頭を譲ることなく、鮮やかな逃げ切り勝ち。船橋伝統の長距離重賞を制し、3つ目のタイトルを手にした。タイムは2分37秒2(不良)。

 2馬身半差の2着にエブリワンブラック(8番人気)、さらに半馬身遅れた3着に大外から脚を伸ばした地元のミューチャリー(3番人気)が入った。なお、1番人気のメイショウカズサは9着、2番人気のヴェルテックスは6着に敗れた。

 ◆森泰斗騎手「地元のビッグレースを獲らせてもらって感無量です。正直返し馬の段階で若干重めだなと感じてましたが、しっかり結果を出してくれて大した馬だなと思いました。ダイオライト記念を勝てたので次はもう一個上のレースを目指していくと思います。頑張りたいです」

 ダイオライト記念を勝ったノーヴァレンダは、父ダイワメジャー、母モンプティクール、母の父クロフネという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)キャロットファーム。通算成績は17戦6勝。重賞は18年全日本2歳優駿、今年の報知オールスターC次いで3勝目。ダイオライト記念は内田勝義調教師、森泰斗騎手ともに初勝利。



レース展望

ダイオライト記念レース展望のミューチャリー

 『第67回ダイオライト記念』(JpnII、ダート2400メートル)が23日、船橋競馬場で行われる。NARグランプリ年度代表馬のミューチャリーをはじめとした地方勢と、連覇を狙うダノンファラオなどのJRA勢が激突。船橋伝統の長距離重賞から目が離せない。

         ◇

 【見解】JBCクラシックを制したミューチャリー。スパイラルカーブの地元は大歓迎で、持ち味の末脚を生かす。しぶとい逃げ脚のメイショウカズサも勝機あり。左回り巧者のエルデュクラージュが一角崩しをうかがう。

◆ミューチャリー
 地方馬として史上初めてJBCクラシック(JpnI)を制したミューチャリー。前走のフェブラリーS(GI)は10着に敗れたが、走り慣れた地方のダート、しかも地元の船橋コースとなれば話は変わってくる。矢野義幸調教師は「マーチSを予定していたけど、ハンデが重くなりそうなのでここを使うことにした。金沢を使ってからハミ取りがいいので、この距離がどうかだけど、折り合いさえつけば中央勢が相手でもやれると思う」と期待を寄せる。スパイラルカーブの地元なら持ち前の末脚が生きるはずで、定量56キロで出走できるのも好材料。JpnIウイナーの力を示すに違いない。


ダイオライト記念レース展望のメイショウカズサ

◆メイショウカズサ
 交流重賞で2度の逃げ切りを収めているメイショウカズサ。前走の佐賀記念(JpnIII)は3着に沈んだが、プラス27キロの馬体重が影響したのか、勝負どころで動き切れなかった。叩き2戦目のここなら㆒変が見込め、マイペースに持ち込めるはずだ。「今回はどこまで(馬体を)絞れるか。あとは集中力を切らさずに走れるかだね。勝てるだけの力はあるし、状態面もいいので、最後まで気を抜かなければ」と安達昭夫調教師。


ダイオライト記念レース展望のエルデュクラージュ

◆エルデュクラージュ
 転入初戦こそ11着に敗れたエルデュクラージュだが、その後の2戦はともに2着。しかも前走は強敵ぞろいの川崎記念(JpnI)だけに価値が高く、本田正重騎手も「このメンバーでも、いい感じで追走できた。乾いた馬場のほうがいい」と手応えをつかんだ様子。左回りのダート重賞は【0・3・0・0】で、引き続き好勝負が期待できる。


ダイオライト記念レース展望のダノンファラオ

◆ダノンファラオ
 ダノンファラオは昨年、当レース制覇のほか日本テレビ盃(JpnII)でも2着に食い込み、船橋コースとの好相性を示した。前走のチャンピオンズC(GI)は最下位に敗れたが、ゲートでトラブルがあっての結果。安藤貴英調教助手が「左回りの方がいいタイプですし、良績あるコースはいいと思います。16日はCWコースでしっかり時計が出せたし、このひと追いで馬体が締まってくれば」と期待を寄せるように、得意舞台で本来の走りを見せてくれるはずだ。


ダイオライト記念レース展望のヴェルテックス

◆ヴェルテックス
 川崎記念3着のヴェルテックス。4コーナーで外側へ斜行したが、最後はしっかりと伸びて2着にアタマ差まで迫った。「相変わらず調教でピリッとしないけど、いい意味で変わりません。前走はコース形態が合いませんでした。船橋はスパイラルカーブがありますし、押し上げる形になると思う。今回は勝ち切りたい」と吉岡辰弥調教師。


◆ノーヴァレンダ
 ノーヴァレンダは報知オールスターCで2歳時以来となる重賞制覇を果たし、完全復調を示した。自分のペースに持ち込みやすい長距離はベストで、交流重賞のメンバーでも好勝負になる。


◆エブリワンブラック
 エブリワンブラックは名古屋大賞典(JpnIII)で実績馬を相手に4着と健闘。スムーズに立ち回り、左回りを克服できれば、争覇圏突入も十分にある。




出馬表

ダイオライト記念2022の出馬表


過去10年成績&データ

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 ●データ =過去10年

 ▼人気……1番人気【5・1・0・4】、2番人気【3・2・1・4】、3番人気【1・2・5・2】。勝ち馬は10頭中9頭が3番人気以内で、上位人気を信頼したい。単勝平均配当650円、馬連平均配当1460円

 ▼所属……JRAが19連対(栗東17、美浦2)で圧倒的。ほかに大井が1連対

 ▼年齢……7歳が7連対でトップ。6歳が5連対で続く。ほかに4歳が4連対、5歳と8歳がそれぞれ2連対

 ▼前走……川崎記念に出走したJRA所属馬は【3・4・1・3】で好走傾向。地方馬は距離が2600mに延長された2015年以降の金盃連対馬が【0・1・3・6】と健闘している

 ▼実績……連対20頭中18頭にダートグレード勝ちか、GIまたはJpnIで3着以内の実績

 ▼脚質……【逃5先10差4追1】。逃げ馬は目下4年連続で馬券圏内。勝ち馬全10頭を含む連対19頭が2周目4コーナー3番手以内で、後方からの競馬なら早めの進出が必要になる



レース概要

ダイオライト記念のコース画像

開 催 日:2022年3月23日(水)

距  離:ダート左回り2,400m

出走資格:サラブレッド系 4歳以上

1着賞金:3,200万円

負担重量:4歳55kg、5歳以上56kg、牝馬2kg減



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