山陽オートの『特別GⅠプレミアムカップ』は21日、第12Rで優勝戦(1着賞金610万円)が湿走路で行われ、荒尾聡(41)=飯塚27期=が大会初V。2021年の飯塚・ダイヤモンドR以来、通算12度目のGⅠ制覇を飾った。2着は金子大輔、連覇を狙った青山周平は3着に敗れた。
〝西の横綱〟の復活だ。荒尾が3番手発進から1周3角で青山、2周3角で金子をかわして先頭に立つと、後続を突き放しての圧勝劇。「Sは少し遅れたけど、(金子)大輔が流れていい展開になったし、車の感触はめちゃくちゃ良かったです」と部品交換でマシンは戦えるレベルに仕上がっていた。
「縁がない大会と思っていたし、調子を落としていたので勝ててうれしい。これで年末はほぼ確定ですかね」と年末のSSトライアル出場につながる価値ある優勝に歓喜した。スランプを脱した飯塚のエースの反撃がここから始まる。(佐藤雄二)