10メートルオープンの3日目4Rの準々決勝Bに臨んだ松本やすしは、6枠からトップスタートを決めて逃げ切り、準決勝進出一番乗りを果たした。
「いかなきゃ厳しいと思っていたし、勝負なのでスタートは張り込みました」とタイミング(コンマ06)を攻めて、先手が取れたことを勝因に挙げた。
「タイヤは立ち上がりで食い付いてくれるから良かったけど、少し跳ねはあった。エンジン的には回転の上がりが弱いですね」とマシンをジャッジする。
初日のレース後に部品交換に踏み切ったことも奏功。「整備日からいろいろやっていたけど、初日が全く良くなかったので新品のクランクに換えました。これで3節連続でクランクを換えているんですけどね。でも、結果が出せたのでよかった」と満面の笑みを浮かべる。
整備の方向性も定まった。
「もっと回転が上がってほしい。朝練習が良くなかったので、セッティングを変えてレースでは少し良くなりました。この方向で整備を進めてみます。前後のタイヤを含めて跳ねの対策もしっかりやっていく」
4日目は準決勝12Rに出走。昨年12月の山陽・スピード王決定戦(3着)、1月の伊勢崎・シルクカップ(3着)に次ぎGⅠ3連続優出を狙う〝ヤッシー〟が、マシンと向き合い、パワーアップを図る。(佐藤雄二)