リング交換を施して3日目11Rの準々決勝Aに臨んだ飯塚の26期生・田中茂は、最後方から追い込み、佐藤裕二の2着に入り準決勝進出を果たした。
「リングを換えて電気の調整もやりました。鈍さが取れたし、欲しかった手前が出てくれました」と整備が奏功した様子。
吉報も届いた。「息子が通っている高校が、甲子園に出場することが決まったんです。うちの子は一番バッターでサードを守っているんですよ。甲子園は去年の夏に観戦にいって、すごくいいところだなあと思いました。あそこに立てることはすごくうらやましい。生まれ変わったら絶対に野球をやりたくなるようなところでした」と息子が通う長崎海星高校が、第95回選抜高校野球大会へ選出されたうれしい知らせに喜んだ。
「息子のことは励みになる。自分も最低でも優勝戦に乗らないと駄目ですね。エンジンはだんだんと良くなっているけど、少し跳ねがある。いいタイヤを探して、もっとアクセルを開けていきますよ」と奮闘を誓った。
大会4日目は準決勝12Rに出走。モチベーションが上がった田中が、前回(7着)に次ぐ大会連続8強入りへ力を込める。(佐藤雄二)