機力を底上げさせて2日目4Rに臨んだ川口の19期生・梅内幹雄が、5周3角で伊藤弘幸をかわして今年初勝利を挙げた。
「ここのところ全く駄目だったのでうれしいね。初日は跳ねがひどかったからフォークの細かい部品を換えました。まだ突っ込みの仕方次第では跳ねることもあるけど、ごまかしは利くようになったし、許容範囲になった」と悩まされていた足回りにようやく良化の兆しが見えた様子だ。
「ここのところ乗り心地に違和感があった。今年に入って1カ月もたっていないけど、ずっと足回りの整備をしていて1年分ぐらいの仕事をしたよ。エンジンはぼちぼち動いてくれているし、悪くないから特に整備はやらない。ただ、足回りは完璧にしたい。引き続きフォークとタイヤなどで対策します」と苦笑しつつ、さらなる強化を図る。
「エンジンとタイヤさえ合ってくれれば走路の好き嫌いはない。ただ、伊勢崎というと2着だった全日本選抜が印象に残っている」と島田信広の2着に入り、SGタイトルに最も近づいた1990年の一戦を懐かしんだ。
大会3日目は7Rに出走。昨年7月には通算700勝を達成しマシンを立て直した57歳のベテランレーサーが、32強入りに向けて力を振り絞る。(佐藤雄二)