ほぼ良走路(公式発表は斑走路)で行われた3日目6Rの準々決勝は、川口の22期生・掛川和人が鈴木宏和にはかわされたものの、浜野淳の追撃をしのいで2着を確保しベスト32入りを決めた。
「展開は最高だったんだけどね。7番(鈴木)とは立ち上がりのスピードに差がありすぎる。でも2着に残れて上出来ですよ」と大粒の汗を拭いながらレースを振り返る。
初日から3、3、2着と連日車券に貢献しているが、マシンの手応えは今ひとつのようで「残り1周はうまく立ち上がれなくなるし、エンジンが後半たれますね。問題はそこだけ。バネだけ点検してみます」と課題を挙げつつ、整備のプランを明かした。
「2日目のタイヤは異常に滑ったから、初日のタイヤに戻しました。跳ねるけど、ギリギリで許容範囲かなあ。他のタイヤを練習で当ててみるけど、たぶんこのタイヤを使うと思います」と足回りは不安定ながらも及第点を与えた。
ハンデが重化し最高ハンデに置かれた準決勝に向けては「乗っている感じは今ひとつだけど、直し方が分からないから仕方がない(笑)。最高ハンデに並ぶだろうけど、後ろに誰もいないから空回りすることを恐れずにスタートは思い切りいきますよ」と飛び出しに全力を注ぐ構え。
大会4日目は、より展開を作ることが重視される10メートルオープンの準決勝10Rに出走。道中の粘り強い走りには定評がある52歳のベテランに注目したい。(佐藤雄二)