飯塚の32期生・町田龍駿が、前節の当地最終日11Rで勝利し通算100勝を達成した。
「他の人より勝ち星を挙げるペースが遅いので、100勝を達成できたことは素直にうれしい。選手になって9年とちょっとですけど、そのうち2年ぶんぐらいはけがで休んでいるし、あくまで通過点です」と節目の勝利にも表情を引き締めた。
前節は初日から1、3、1着の成績を残しエンジンに関しては自信ありの様子で「たまたまかもしれないけど、最終日はアクセルを開けて開けて走れたし、すごく乗り味が良かった。後ろの人から逃げることができたし、1着を取れているんだからエンジンは悪くない。いいと思います。初めて使ったタイヤも感触が良かったし、初日に向けてはタイヤを含めてそのままいくつもりです」とマシンをジャッジした。
8月のGⅠダイヤモンドレースでは初日5着のあと、2日目から2、1、2、1着と4度車券に貢献した。地元でのグレードレースに対する思いと、今節の目標を聞くと「GⅠだろうがGⅡだろうが普通開催だろうが、特別な意識はないんです。どんなレースでも一生懸命に走るだけですから。ただ、地元の選手が活躍すればファンも喜んでくれるだろうし、地元の選手が勝たないと、という気持ちはありますね。まずは予選を勝ち抜いて、3日目に準々決勝を走ることが目標です」ときっぱり言い放った。
プライベートでは昨年10月に生まれた男の子にベタぼれのようで「一歳になったばかりで、何かにつかまりながらやっと立てるぐらいになったんです。家にいて、起きているときは遊んでいるし、寝ているときもずっと一緒です。それが仕事へのモチベーションにもなっています」と家族思いの一面をのぞかせ笑みを浮かべた。
大会初日は6Rに出走。マシンの仕上がりは良好な〝新米パパ〟が奮闘する。(佐藤雄二)